第1話
魔法都市・ニルヴァーナ。
ここはかつて、東京と言う地名で呼ばれたらしい。
世界の終焉後、この魔法都市を作り上げた終焉の創造者たちから名を取り、
魔法都市(ニルヴァーナ)と呼ばれる様になった。
世界の終焉とニルヴァーナの創立から二十年。
あの日に得た魔法を軸に日々、都市は発展している。
「――ねえ、健悟」
藤堂健悟(とうどうけんご)の前を歩いていた一人の少女は、振り向き様に言った。
少女の名は雨宮咲(あまみやさき)。
少し茶色を帯びた瞳、綺麗な白色をした長髪と小柄な容姿。
中学生時代、彼女はその容姿から一部の生徒に雪の女神と呼ばれていた。
彼女の背後にそびえ立つ、白き円錐の塔。
その塔はニルヴァーナ中へ魔力を供給する中枢機能を持っていた。
何の偶然か、円錐の塔と彼女の髪が同化する。
なぜなら、円錐の塔は彼女の髪質とほぼ同じ色だったのだ。
果たして、この都市ほどの規模を動かす動力とはどんなものなのか。
円錐の塔を眺めながらも、健悟は考えていた。
「ん?」
不思議そうな顔をする咲に、健悟も同じ様な顔をする。
僕らは幼馴染。
高校生になった今も、二人で登校していた。
「魔法ってどんなの?」
純粋な眼差し。彼女の瞳に映る自分と目が合う。
「魔法?」
唐突な疑問に健悟は戸惑った。
魔法とは何か――。
当たり前すぎて、あまり考えたことが無い。
健悟は眉間にしわを寄せ考えていた。
二十年前に起きた世界の終焉。
それによってもたらされた能力だとか。
良くも悪くも、今となっては、それが主軸となってしまった。
世界の終焉後に生まれた新生児のほとんどは、魔法、所謂魔力を宿していた。
やがて、世界の終焉を生き延びた人たちにも魔力が宿る。
魔力を宿した大人を後に魔導師と呼んだ。
しかし、全員が平等では無く、魔力の量、質も人それぞれ。
それ故、この世界では魔力を持つ者の優劣が生まれてしまった。
――さて、咲の質問に戻ろう。
魔法とは、どんなものか。
「家電を動かせる動力源とか?」
昔は電気、ガスで動かしていた家電。
今では魔力で動く様になった――らしい。
調理台もコードレスになり、自身の魔力を充填すると電源が入る仕組みだ。
自身の魔力だけではなく、さっき見た白き円錐の塔からも魔力を供給することが出来る。
「んー、それはそうだけど」
そう言うことでは無くて。
そんなもやもやとした様な顔を健悟へ向けた。
戸惑う様なその表情。
少し火照った艶のある肌は、愛らしい、その一言に尽きる。
「魔法か・・・・・・」
僕らが生まれた時から当たり前にあるもの。
やはり、それは当たり前すぎて深く考えても、パッと答えが出ない。
世界の終焉よりも前に生きる大人なら、すぐさま答えは出るのだろうか。
反転するほどの時代の変化。
如何にして、当時の大人は適応出来たのか。
「私は魔法が出せないからさ・・・・・・」
自身の右手を見つめ、咲はしょんぼりとした顔で俯いた。
出ない。それは少し語弊があるだろう。
と言うのも、彼女は出し方がわからないのだ。
自身の持つ魔力を外部へ出す方法を。
それに彼女は魔力が無いわけでは無い。
むしろ――その逆だ。
「そのうち出るんじゃないかな? 別に無理やり出すものじゃないでしょ?」
励ます様に健悟は咲に近づき、告げる。
それに力加減を間違えれば、制御が効かなくなり、
魔力の暴走が起こることもある。
「無理やり出す・・・・・・?」
健悟の言葉に咲は口を半開きにして、途端に顔を赤くする。
――違う、そうじゃない。
僕が言いたいのは、魔法の出し方だ。
「魔法の話だよ?」
何食わぬ顔で健悟は首を傾げる。
「あっ、そうだよね・・・・・・。ごめん」
何かを思い切り振り払う様に。咲は勢い良く首を左右に振るった。
時々、咲は天然なところがある。
きっと深い意味は無いだろうけど。
今もこれからも、彼女には純粋で素直であって欲しい。
ただそれだけを願った。
「魔法ねー」
白き円錐の塔を眺め、健悟はふと考えた。
そもそも、世界の終焉とは何だったのだろうか。
本当に世界は一度滅び、人類を含めた七割の生物が死んでしまったのか。
そんな世界でどうやって、この世界を創造出来たのか。
考える度、疑問が増えていった。
この世界の成り立ちに。
しかし、不思議と世界の終焉を知っている様な気がしていた。
知るはずも無いのに。僕は何を考えているのか。
自然と健悟はため息をついていた。
「ねえ、健悟は魔力・・・・・・出せる?」
上目遣いで物欲しそうな顔をする咲。
変な想像をしてしまう。
気がおかしくなりそうだった。
「う、まあ・・・・・・出せるけど?」
咄嗟に目を逸らす。
決して、下心がある訳では無い。
それから健悟は右掌を上へ向け、掌の中で小さな風の流体を作り上げる。
掌の流動的な魔力を維持。
この魔力の力加減が思ったより難しい。
今は咲のことより、この魔力を維持することに集中するんだ。
「わー、すごい」
健悟の掌で回る風に咲は釘付けだった。
彼女は自身でも言う様に、魔力を自発的に出せない。
魔力を吸収する機械だったり、受動的なものであれば、結果的に魔力を出すことは可能だ。
それ故、健悟が見せている様なものは出来ない。
純粋に咲はそれが出来る健悟に敬意を向けていた。
「ありがとう」
魔力を止めると、流体は微風となって綺麗に散っていく。
「そのうち、私にも出来るかな・・・・・・?」
まじまじと両手の掌を眺め、咲は首を傾げた。
「出来るさ。まだ、成長期なんだよ」
現に大人は、大人になってから魔法を発現させた。
ならば、僕らも遅くは無いだろう。
「成長期・・・・・・」
どうしてか、咲は呆然と自身の胸元を見つめている。
――違う。そっちの成長期じゃない。
僕が言いたいのは、魔力の質の話。
確かにその控えめな感じも好きだけど、
大きい咲も見てみたい――って、そんな話じゃない。
健悟は思考の中で迷走していた。
そんな時だった。
事件が起きたのは――。
突然、機械が暴走した様なエンジン音がこの場に鳴り響いた。
「何の音だ――?」
静寂の世界から一変。
周囲を見渡し、健悟は真剣な眼差しで考えた。
違和感。只事では無い。
その音は建物で見えないが、次第に健悟たちに近づいていた。
数秒後、建物の影から出てきたのは、人型の機械。
対人用兵器。
現代、人はそれを機械兵と呼んでいた。
「機械兵・・・・・・?」
目の前に現れた、健悟より二回り大きい機械兵。
銀色の鎧を纏った機械兵は、右手に機械仕掛けの大剣を構えていた。
にしても、どうしてここに機械兵が――。
暴走だとしても、この機械兵はこの場所から数十キロ以上、離れた研究所で製作、研究されていたはずだ。
それにこの動きは暴走では無い。
暴走ならば、こんなにも落ち着いた動作をしていないはず。
何者かが意図的に、機械兵をここに配置したと言うこと――か。
それも、配置した過程すら気づかないほどの移動魔法を用いて。
すると、機械兵が大剣を上げ、健悟たちへ向け大きく振りかざした。
「危ないっ!」
咄嗟に隣にいる咲を担ぎ、健悟は大きく後退した。
殺意のある一振り。
この機械兵は明らかに人を殺す気でいる。
健悟が後退すると、機械兵は周囲にいた人へ向け、大剣を振りかざした。
逃げ纏う人々。
その様子だと、無差別な殺戮の様にも見えた。
「――ごめん咲、遠くに逃げてもらえる?」
咲を降ろし、健悟は少しだけ困惑した様な表情をしていた。
「うん・・・・・・。健悟、戦うの?」
どこかわかっていた様な顔を向ける。
この流れは、今に始まったことでは無かった。
「この状況であれを止められるのは、僕しかいないからね」
逃げ纏う人々を見る限り、彼らは一般人。
健悟は右手を広げると、手の中に一刀の日本刀を出現させた。
灰色の日本刀。その名は春風。
一期一刀。健悟が持つ特別な日本刀だった。
「その・・・・・・気を付けてね」
咲は大きく深呼吸をして、そっと微笑んだ。
「うん。それじゃあ、行ってくる――」
健悟はそう言うと、機械兵に一目散へ向かって行く。
「さあ、行こう――春風」
僕は戦う。
それが僕の使命でもあるのだから――。
魔法特殊部隊。
通称、魔法部(レギオン)。
健悟は魔法部の二番隊、『蒼天極盾(エスクード)』の隊長だった。
魔法部とは、都市に関わる魔法事件の対応と言った様々な事案を扱う特殊部隊。
他者を圧倒する実力。
それ故、健悟は三ヶ月前に副隊長から隊長へ昇格した。
風属性の魔力を刀身に込め、機械兵へ向け大きく振りかざす。
春風の刀身から放たれる風属性の斬撃。
翔ける斬撃。人はこの斬撃を斬翔と呼ぶ。
『一閃』
風属性の斬翔は、機械兵の胴体を真っ二つにした。
量産型の機械兵。
このレベルの機械兵なら苦では無い。
安心した様に健悟は一息ついた。
これで終わった――はずだった。
当然、轟音が鳴り響く。空間を歪ませる様な音。
赤いレーザーが健悟へと向かって来た。
「なっ――?」
どこから来たのか――。
考えようとするが、今はそれを考える時間さえも惜しい状況だ。
真後ろには咲がいる。
この攻撃は僕が死んでも食い止めねばならない。
「纏え――春風」
春風を後ろに構え、刀身へ向け魔力を研ぎ澄ました。
僕のもう一つの力。
そのほんの一部を刀に乗せて。
その瞬間、春風の刀身に黒い瘴気が纏われる。
この黒い瘴気を魔力と呼び、
この属性は闇属性と呼ばれていた。
「はっ!」
覇気のある声を発し、健悟は闇属性を纏った春風を勢い良く振りかざす。
翔ける黒き斬撃――斬翔。
―― 相殺 ――
赤いレーザーは黒き斬翔にかき消されていった。
赤いレーザーの先。
そこにいたのは、赤き人型の機体。
光沢のある滑らかな装甲。
胴体の中心には、青色の魔力コアを搭載したその機体。
「まさか――」
健悟は目の前にある予想外の事態に目を見開いた。
僕はこの機体を知っている。
だが、どうしてここにいるのだ。
対人用人型戦闘兵器。
空陸式ノ一、翼人機(ゼピュロス)
機械兵とは、比べ物にならない能力を持つ国家兵器。
その初期タイプの一機と思われる。
次世代タイプが続々と出る中でも、かつて最凶と言われた機体。
国家の平和を揺るがすほどの兵器。
なぜ、そんな物がこんな公な場所にいるのか。
何かの思惑があり、ここに翼人機を配置する必要があったのか。
機械兵と翼人機。
その二体まで導入するほどの価値、必要とはいったい――。
「だとすれば、それなりの物がここにある――のか」
一つの可能性。
めんどくさそうに健悟は、大きく息を吐いた。
あの翼人機を用意するほどの価値のある物。
それがここにあると言うこと。健悟は現状を冷静に分析した。
そのある物。思考を張り巡らせても、健悟の中で答えは一つしかなかった。
誰があの翼人機を用意したのかは知らないが、目的はただ一つ。
雨宮咲の捕獲。雨宮咲と言う名の魔力財源の確保。
自身は気づいていないが、咲は生まれつき人ならざる膨大な魔力を持っていた。
それ故、彼女は幼い頃から事件に遭遇することが多い。
それらから守るために、健悟は魔法部に入隊したのだ。
「訳がわかれば話は早い――」
健悟は決心がついた様に大きく息を吸う。
破壊する。
かつて最凶と言われた兵器だろうが、僕が跡形もなく始末する。
彼女に敵意を向ける、
そのすべてを僕は――許さない。
健悟の殺気を感じたのか、
翼人機は右手を地面につけると、背中に機械羽を生やした。
そして、機械羽を勢い良く動かし、大空へと飛び立つ。
「やはり、翼人機――か」
飛び立つ翼人機を、健悟は感心した顔で眺めていた。
二代目タイプとは戦ったことはある。
初期タイプとの戦闘経験は無かった。
両機を比較して大きく異なるのは、充填魔力の質。
二代目タイプは、少ない魔力での長時間の稼働を成功させた。
初期タイプは、多くの魔力で短時間の稼働を行う。
初期タイプの魔力密度は濃いのだ。
健悟は何食わぬ顔で、闇属性の斬翔を翼人機に向け放つ。
迫る斬翔に翼人機は、右手からレーザーソードを出現させ、斬翔に対抗した。
数秒。レーザーソードは斬翔に押し勝つ。
斬翔は翼人機の手前で弾けた。
「さすがに、これでは勝てないか・・・・・・」
困った様に健悟は眉間にしわを寄せる。
すると、翼人機は左手に大口径のライフルを出現させ、健悟へ向けた。
銃口の径と赤いレーザーの径は同じ大きさ。
つまり――は。予測される未来。
健悟は瞬時に周囲を見渡した。
「咲! そこから離れるなよ!」
数十メートル離れていた咲へ向け、大声で叫んだ。
一呼吸。
そんな間を開け、翼人機はライフルの引き金を引く。
予想通り、赤いレーザーが健悟へ向け放たれた。
見ただけでわかる。
その赤いレーザーは、先ほどの赤いレーザーよりも濃い密度であることに。
斬翔で返す。
健悟は考えたが、その反動の先が、どこへ向くのかがわからなかった。
あの勢いだと、咲の方へ行ってしまう可能性もある。
それだけは避けねばならない。
「春風――防風」
大きく息を吐き、左手を赤いレーザーへ向け、そう告げた。
その瞬間、健悟の左手の前に大きな丸型の魔法壁が出現する。
赤いレーザーは魔法壁と激突し、魔法壁の周囲に飛び散る様に広がった。
魔法壁越しでも伝わる。その魔力、炎属性の魔力の濃さに。
「これが初期の翼人機か・・・・・・」
健悟は堪える様な顔でそう言った。
さて、ここからどうするか――。
長期戦になれば、周囲の被害が拡大する恐れがある。
健悟は思考を張り巡らせ、考えた。
圧倒的な力で破壊、消滅させる。
一撃必殺。
一刀一閃。
それしか策は――無い。
「さて――と」
健悟は春風を鞘へとしまった。
左足を半歩後ろに下げ、ゆっくりと構える。
深呼吸。
今の型が地面に根強く付く様なイメージを。
翼人機は何かを悟ったのか、健悟へレーザーソードを大きく振りかざした。
「――魔刀一閃(ダークス)」
健悟は小さくそう告げると、瞬時に右斜め上に抜刀する。
抜刀。
翼人機はレーザーソードを振り切り、健悟を通り過ぎていた。
数秒、静止した様に沈黙が訪れる。
通り過ぎた――。
翼人機は粉々に粉砕され、健悟の背後で自重落下する。
粉塵となった翼人機は落下する中、空間に溶け込む様に消滅した。
「さよなら――過去の兵器よ」
これで終わりだ。
春風を鞘へしまい、健悟は咲の元へと向かう。
「健悟、ありがとう」
咲はそう言うと健悟へ近づき、寄りかかる様に身体を近づけた。
「まあ――、何とか」
健悟はひと息ついてゆっくりと頷く。
数分後。
ようやく、魔法部の隊員がやって来た。
見た限り、今回出動したのは、三番隊『炎爪火撃(マルミア)』。
炎爪火撃。
その名の通り、炎属性を主として扱う近戦部隊だ。
「あなたは――二番隊、藤堂隊長」
健悟の顔を見るなり、赤い大太刀を背負った中年の男は目を見開いた。
背後に数名の隊員を連れているあたり、三番隊の中でも上位の役職に見える。
「お疲れさまです」
健悟はそう言って小さく一礼した。
「お疲れ様です。もしかして――あなたが機械兵を?」
別隊の隊長格と知ってか、男性はかしこまった様な態度になった。
魔法部では、良くも悪くも年功序列では無い。
だから、健悟は隊長にまで上り詰めることが出来たのだ。
「機械兵――。ええ、ちょうど遭遇したもので」
――と翼人機に。健悟はのどまで来たその言葉を躊躇った。
翼人機の単語を出して、三番隊を混乱させる訳にもいかない。
それほど、翼人機の出現は予想外かつ未知数な案件だったのだ。
この案件は僕から直接、支部長へ報告しよう。
「なるほど、そう言うことでしたか。ご対応頂き、ありがとうございます」
そう言って男性が頭を下げると、他の隊員と共に被害状況の確認を始めた。
これで僕の役目は終わり。
これからは彼らの仕事だ。
「ねえ、健悟」
すると、健悟の後ろにいた咲が不思議そうな顔をする。
何度も事件に遭遇しているせいか、今の咲は落ち着いた表情をしていた。
「ん? どうしたの?」
「その・・・・・・健悟はさっきの人より偉いの?」
少し眉間にしわを寄せ、咲は解せない様な顔で首を傾げる。
僕と男性の会話を聞いての疑問だろう。健悟は意図を察した。
偉い。魔法部内での話なら僕の方が階級は高いけど、偉い訳では無い。
「んー、別の隊の人だから、僕はあの人より偉くは無いよ」
少なくとも、男性と僕に縦の関係は存在しない。
つまり、三番隊の男性に二番隊隊長の僕は指示や命令は出来ないのだ。
緊急を要する時は別だけど。
「あ、そうなんだね。なら、良かった」
どこかホッとした様に胸をなで下ろす。
「良かった?」
なぜ、良かったのか。咲の真意がわからない。
「だって、その・・・・・・管理職? みたいになったら、健悟忙しくなっちゃうんでしょ?」
咲は想像しているのか、寂しそうな顔で言った。
おそらく、自身の父親を想像しているのだろう。
健悟は不思議と納得した。
「んー、それはそうかもしれないね」
隊長ではあるが、管理職では無い。
支部内に勤務する組織の人とも少し違う立場だ。
あくまでも僕らの世界での隊長とは、発生した事件に対して先陣を切り、隊を率いる者のことを指す。
それ故、僕らは隊員を従わせることが出来るほどの権力を有していなければならなかった。
無論――老若男女問わず。
権力、権威。
彼らの行動を時には無理やりにでも止めさせねばならない時もある。
権力はその時に行使するために存在する。
「だから、管理職ならないで・・・・・・ね?」
上目遣いで健悟を見つめる咲。どこか涙目な表情をしていた。
「う、うん・・・・・・」
健悟は咲の言葉に曖昧な返事をする。
自身でなりたいと思ってなれる役職でも無いのだけど。
こうして、翼人機の襲撃は終わりを告げた。
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