終創のニルヴァーナ
桜木 澪
序章
二十年前――。
世界の終焉(エンド・オブ・ザ・ワールド)により、世界は変わった。
空から発生する七色の光――。
それが終焉の始まりだった――。
初めはその七色の光を、人々は神からの贈り物として崇めた。
だが、七色の光は人々の期待を裏切ることになる。
そして、七色の光は全世界を覆う様に降り注いだ。
その光は隕石の様に太く巨大なものだった。
一夜の絶望。誰が予想していたものか。
大山が割れるこの光景を――。
赤く染まったこの大海を――。
劫火に燃えるこの家々を――。
泣き叫び逃げ纏う人々を――。
七色の光は丸二日、空から降り注いだ。
この世界に天変地異と、何億の犠牲者を残して――。
世界は一度、滅んだのだ――。
七色の光が止む頃、その光は生き残った人々に力を与えた。
身体に宿った光――。
その力を人々は後に『魔法』と呼んだ。
やがて、滅んだ世界は十二人の魔導師により作り変えられる。
人々は彼らを神と崇め、敬意を込めてこう呼ばれた。
――『終焉の創造者(ニルヴァーナ)』と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます