第225話 人と魔族の話し合い

「アリサ様、魔王国のゴウ様への敬慕はかなり高い物のようにございますね。」

「ええ、私達の国でもゴウさんに対する敬慕はありますが魔王国と比べると低いと言えますね。」

「国に戻ればゴウ様の対応を見直す必要があると陛下に進言いたします。」

「私の方からも父上に伝えておきます。

それより今はこの場の魔族の方々と交流する必要があります。

ボルト子爵、ルート子爵は男性との交流を持ってください、なるべく高い地位の方が良いのですが・・・」

事前情報の無いジョージア王国一行としては誰がどのような権力を持っているか見当がつかない、各々が見た目で判断するしかない。


「わかりました、失礼の無いように声をかけてまいります。」

「頼みます、私はミユキとともに王妃との会話に参加してまいります。」

「アリサ様、お一人では危険にございます。」

「大丈夫です、魔王自ら宣言したのです、会話するぐらいで私達に危害を加えてくる事はないでしょう。

ですが、くれぐれも失礼な事をしないように、相手が怒る話題ならすぐに謝罪しなさい。

私達と価値観が違う可能性を考慮するように。」

「わかりました、アリサ様くれぐれもお気をつけください。」

「ええ、皆も覚悟しなさい、私達の一挙一動足がジョージア王国の全てとなるのです。

恥ずかしい振る舞いはしないように。」

ジョージア王国一行はそれぞれ分かれて交流を持つために動き始める、魔族としてもゴウ達が連れてきた客人達である、無碍にしてゴウ達の機嫌を損ねる事を良しとしない、互いに気を使いながらではあるがそれぞれ友好を深める事に成功していた・・・


「ミユキさん、こちらの方を紹介してもらっても構いませんか?」

「アリサ様、こちらは魔王国王妃リューン様です。

リューン様、こちらはジョージア王国王女アリサ様になります。」

「遥々遠いところからよくお越しくださいました。

魔王国の王妃として歓迎いたします。」

「ありがとうございます。

ジョージア王国は魔王国と友好関係の構築を考えております、今後も良きお付き合いができるようにしていきたいですね。」

「こちらとしてもミユキ様、ゴウ様が配慮なされている国の方とは仲良くしていきたい物です。」

王妃と王女、互いに笑顔を見せながら話していた。


「ミユキ様、その化粧品というものの話ですが、手に入る事は可能なのですか?」

アリサとリューンが腹の探り合いをする中、ミユキ達は子女に囲まれ質問されていた。

「化粧品はゴウさんが作る施設で買うことができるんです、ゴウさんならたぶん作ってくれると思います。」

「ミユキ様の方からゴウ様にお頼みできないでしょうか?」

「ええ、頼むぐらいなら、それにシーモにはお店を出してましたから、シーモなら買えると思います。」

「シーモで買えるのですね!」

「はい、買えますよ。」

子女達はワイワイ騒ぎながらミユキ達と話している、何処の世界に置いても女性の興味は同じだと感じる光景であった・・・

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