第193話 旅の手配

「それではルデンの町にお送りします。」

「よろしくお願いします。」

俺は目的地を決定、ルデンの近くに港を作る。


「いつでも向かえますのでクロエさんの準備が出来たら出発しましょう。」

「準備は出来ております、私はいつでも迎えます。」

「わかりました、それでは明日の朝出発しましょう、今晩はゆっくり休んでください。」


話合いをおえ、ルートに決まった事を話していた。

「ルデンに送るのですか?」

「はい、ポメの町に行って訴えられるのも面倒ですので。」

「ルデンに向かうのも大変なはずなんですが・・・

いえ、流石は寛大なゴウ様ですね。」

「寛大って、クロエさんは私が助けて連れてきたのですから、一区切りまでは面倒をみる責任があると思うんです。」

「死にかけていたクロエ王女を助けたゴウ様に責任があるとは思えません。」

「それでもだよ、助けた相手が望まぬ結婚をするしかないと聞けば手を貸したくもなるだろ。」

「ゴウ様のお優しいお気持ちが相手に伝われば良いのですが・・・

あの女騎士は如何に致しましょう、ゴウ様のご家中に無礼な真似をしたようにございますが?」

「それなんだよね、道中で暴れられても厄介になるし・・・」

ローズが暴れても放り出されるだけなのだが、そのまま放置するわけにもいかない、いちいち回収の為に戻るのも面倒だと思う。


「ならば拘束してお連れしますか?」

「拘束?」

「はい、罪状は陛下への不敬罪やゴウ様ご家中への暴行など色々ございます。

拘束して国外追放という形を取れば良いだけかと。」

「それは流石に・・・

クロエ王女にしっかりと説明してもらうけど、駄目だったら拘束になるのかな?」

「わかりました、暴れるようなら私が拘束致しましょう。」


「あれ?ルートさんも同行してくれるんですか?」

「もちろんです、クロエ王女を見張る為にもジョージア王国の人間がいることは必然と思っております。」

「それは心強い、ルートさんなら頼りになりますし、今回もよろしくお願いします。」

「こちらこそ、ゴウ様に同行出来る栄誉を得て、感謝いたします。」


こうして、ラニアン王国に再び向かうことになるのだが、さらに同行者が増えるとはこの時考えてもいなかった。

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