第188話 王都に訪問
やっと体調が回復した為に久しぶりに王都に来ていた。
「マナブくん、何か変わった事は無かったかい?」
「クロエ王女の騎士ローズがこちらに来て手紙を持ってきたのですが、その際リュウタに暴力を振るい駅から追放されました。
それ以降、安全の為に同級生には外出禁止を出して警戒しています。」
「手紙?」
「はい、受け取る前に暴力行為に出ましたので受け取る事は出来ていませんが、暴力に出た者と接触する危険を考え取り合っていません。」
「マナブくんの対応は問題無いよ、手紙についてはこちらから確認してみる。」
俺はルートに連絡を取り、まずは王都の状況を確認する。
「ゴウ様、もう体調の方は大丈夫なのですか?」
「大丈夫、お陰様で完全に治ったよ。」
「長旅と心労がかさんだのでしょう、どうかゆっくりとお過ごしください。」
「まあ、長旅で体調を崩したのかもしれないね、今後は気をつけるよ。
ところで王都の様子はどうなってます?魔王国との友好の話は上手くいってますか?」
「はい、概ね好感触です。
正式な使節団を派遣して国交樹立を検討しております。」
「それは良かった、私も出来ることは協力したいと思います。」
「ええ、よろしくお願いします。
向こうへの渡航する手段は今のところゴウ様に頼るしかないのが心苦しいのですが。」
「それは大丈夫、航路を設定できるますから、鉄道と同じで私がいなくても時間通りの運行は可能です。
ただ、今拠点としているところが賑やかになりそうなのが唯一の懸念ですね。」
「たしかにゴウ様のお住いは静かなところでした、ゴウ様がよろしければ他の町に港をお作りになられませんか?
そうすればゴウ様のお住いを騒がす事にならないかと存じます。」
「そうだけど、勝手に港を作っていい場所なんてあまり無いと思うんだよね。」
「何をおっしゃいますか、ゴウ様に港を作っていただけるなら場所を提供して良い者ばかりにございます。
何なら私の領地にお作りになられますか?」
「ルートさんの領地ですか?」
「はい、それほど大きくはありませんが海に面しております、ゴウ様がお望みになるなら海沿いのどの場所も提供致しましょう。」
「そうだね、ルートさんは信用出来そうだし、良ければ港と駅を作らせてもらってもいいかな?」
「もちろんです、ゴウ様のお好きな場所にお作りください。」
俺はルートから領地の場所を聞き、地図で確認すると俺の頭の中の地図に何箇所か港に適した場所が表示されていた。
「ルートさん、港を作るのに此処と此処が候補なんですが、どちらがいいでしょう?」
「そうですね、ゴウ様の好きな所にというとゴウ様も困ってしまいそうですね・・・
ここなら周囲に平地も多くありますから今後の発展を考えればよろしいかと想います。」
ルートは俺の示した候補の中から海沿いの小さな村を選ぶ、小さい村だからこそゴウ為に広く場所を提供することが出来、新たな町を作るのに適当だと判断したのだった。
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