第178話 施設建設

翌日、俺は建設指定された場所へとサンキに案内してもらい向かうと町の外れだが何も無い場所へと案内される。

「結構広い敷地だけどいいの?」

「ここは郊外になりますから土地は余っております、しかし町からの便は悪いですけど、ゴウ様こそ良かったのですか?

小さくなりますがもっと町中にも用意出来ると思いますが・・・」

「いや、ここなら住む所も建てれそうだし、小さいながら港も作れそうだし問題無いよ。」

「港ですか?失礼ですけど訪問なされた船が止めれるような大きさも深さもありませんが・・・」

「簡易の船を動かす事が出来るんだ、停泊している港まで小さい船を運行すれば町からの便は大丈夫かなってね。」

「ゴウ様はそのような事もできるのですね。」

「まあ、このチカラには助かっているよ。」

俺は話しながら拠点となる物を選ぶ、それはポメの町に一度作ったショッピングモールとホテルであった。


「す、凄いですね、こんな大きな建物が一瞬で作れるなんて・・・まるで創造神様のようです。」

「創造神様も色々な物が作れたんですか?」

「はい、建物がタケノコのようにニョキニョキ生えてきたという神話がありました。」

「ニョキニョキですか。」

「ニョキニョキです。」

その表現に思わず笑いそうになるのだが当人は至って真面目に話している、俺は笑いを堪えるのであった。


そして、完成したショッピングモールには多数の服に雑貨、カフェ、レストラン、美容室に病院、調剤薬局まで存在していた。


「色々店が出来たな。」

「これが日本の品物ですか・・・」

「そうだね、どれでも好きに買えるから自由に使ってみて。」

「買ってもいいんですか!」

「一応店舗だから、買ってくれた方が良いかな。」

俺が店舗を案内すると恐る恐る付いてきて、事あるごとに品物に土下座をしている。


「サンキさん、土下座は良いですから立ってください。」

「ですが、ここには神話にある物が溢れているんです!敬意無く歩くなんて出来ません!」

「大丈夫です、これは一般的に有る物ばかりですから。」

「しかし!」

サンキが普通に歩けるようになるまで時間がかかるのであった・・・

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