第159話 避難所開設
「ミユキさん、カスミちゃん、アヤカちゃん、避難してくる人がいるかも知れないから、炊き出しの準備をお願いできるかな?」
「避難してくる人がいるんですか?」
「まあ、信じてくれたらだけど多すぎたらホテルのロビーに入り切らないと思うから外の広場に仮設の炊き出し所を作ろうと思うんだ。」
「わかりました、緊急用の用品を使ってもいいですか?」
「うん、任せるよ。」
「カスミちゃん、アヤカちゃん荷物を取りに行きましょう。」
ミユキは二人を誘い、ホテルにある緊急避難用の用品を取りに向かう。
その間に俺は埠頭に作ってあった広場に何か有用な物を作れないか検討する・・・
広場を公園化して水飲み場を設置、売店を作り多少の物を販売出来るようにした。
「ゴウさん、広場の雰囲気が変わりましたね。」
「広場を公園にしたんだ、この方が色々出来るかなって思ってね。」
荷物を持ってきた三人は何も無かった広場が公園になっている事に驚いていた。
そして、少しずつだが水上バスに乗ってこちらに避難してくる人も出てきていた。
「皆さんこちらに温かい物を用意してあります、まずは一息ついてください。」
俺は温かいお茶を配り一息ついてもらう。
「もうすぐ豚汁も出来ますのでお腹のすいている人はあちらにお並びください、毛布の配布はこちらになります。」
ミユキが豚汁を作ってくれ、カスミは毛布の配布、アヤカはお茶の用意とみんな頑張ってくれている。
「人が足りていないな、ルートさんお手伝いをお願いできませんか?」
「わかった、各自ゴウ様の奥方の指示のもとに任務につけ!」
「「「はっ!!」」」
調査団全員が敬礼とともに均等に別れ、ミユキ達の傘下に入る。
「今奥方って言ったような気が・・・」
俺には多少なりの疑問が生まれるのだが、次々とやってくる人の対応に追われてツッコム事も出来なかったのであった。
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