第136話 ポメに到着
「ここは・・・ポメの郊外?」
フェリーターミナルから見える景色にはポメの町が見えていた。
「そうですね、ここはポメ郊外の空き地ですね、ってこれが魔王軍ですか。」
俺が作った港の敷地の外には多数の魔物や兵士が敷地に入ろうとしているが見えない壁があるように敷地の境目に張り付いていた。
「ゴウさん、何を悠長な事を、これほどの敵が押し寄せているのに!!」
「入って来れないみたいですからね。
慌てることは無いでしょう。
マッサさん、ポメの町まで船を出しますから町に向かいますか?」
「ええ、よろしく頼めますか?」
「わかりました。」
俺は水上バスを呼び出す。
「これでポメの港に入りましょう。皆さん乗ってください。」
陸地に魔物や敵が溢れている以上、海から入るしか無い、俺達は海から町に向かう。
「ゴウさん、これもゴウさんのチカラなのですか?」
「ええ、先程のフェリーだと喫水の都合、港に入れるかわかりませんから、一度乗り換えさせてもらいました。」
「ゴウさんは先程の港に滞在するのですか?」
「ええ、大きな建物があったでしょう、あそこに泊まる予定です。」
「私達の方から連絡を取りたい時はどうしたらよろしいでしょうか?」
「そうですね、このチケットを渡しておきますので港に停泊しているこの水上バスに乗れば、先程の港に着くようにします。」
「それはありがたい、あと食料の販売ですが・・・」
「そうですね、港に空いた土地を用意してもらえませんか?そこに店を作りますので、そこで買えるようにしましょう。」
「店を作る?」
「船を喚び出せるように店も喚べるのです。
その店でパンなど色々の食事を買えるようにします。」
「本当にゴウさんのチカラは凄いですね。」
「まあこれのお陰で助かっています。
おっと、港が見えてきました、何処か止めていいところはありますか?」
「それなら左端の桟橋に止めてください、私の船を止めていた場所です。」
「わかりました。」
俺は言われた通り左端の桟橋に止める。
「ゴウさん、すぐにハーツ王太子殿下に連絡を取りますので待っててください。」
プレザは別れ際に俺に強く言ってくる。
「ええ、先程の埠頭にいますので何かあればお越しください。」
マッサ、プレザ達と別れて俺達はホテルへと帰っていくのたった。
「プレザ、ハーツ王太子殿下に連絡とは?」
「ゴウさんがいれば国を救うことが出来るはずです。
こう見えても私はレッド侯爵家の五男、家を出たとはいえハーツ王太子殿下とも面識はある、話をするぐらいは出来るはずだ。」
「なんとレッド侯爵家に連なる方だったのですか、知らぬとはいえ、これまで失礼しました。」
「いや、冒険者になった時に家は捨てています、これまで通りの付き合いで構わないです。
ただ今回ばかりは捨てた家のチカラを使ってでもお知らせする必要があるのです。」
プレザはマッサに告げると足早に城に向かうのだった。
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