第129話 甘美な時間
「いい湯だ・・・」
俺は悟りを開き湯舟につかる・・・
アヤカに服を脱がされた俺は3人にジロジロ見られる視線に耐えかね、先に風呂に逃走したのだ。
3人が服を脱いでいる間に俺は船を出航させ、目的地であるポメに向かい出発していた。
「あれ?船が動いてる?」
「お兄ちゃんが手持ち無沙汰から出発したのかな?」
「ゴウさん、可愛い〜」
3人が脱衣場でワイワイ話している声が聞こえてくる。
3人が仲良くて良い事ではあるのだが、俺の精神衛生上、非常に困る物がある。
ミユキを始め、カスミ、アヤカと3人とも美少女なのだ、なかでもミユキは以前迫られた事もあり、自分の中の自分が反応してしまう。
ただ、親戚でもあるカスミもいる手前、自分の自分を開放する訳にもいかない、ましてや、まだ小学生のアヤカもいるのだ、外の雄大な景色を見て心を落ち着けるべきなのだ・・・
「お兄ちゃん?何を見てるの?」
俺が精神を集中して外を見ているとカスミがピトリと背中に抱きついてくる。
「カスミ!あたってる!あたってるよ!」
「お兄ちゃん何があたってるのかな?」
「お前、お兄ちゃんをからかうんじゃない!」
思わず振り返った俺の目に写るのは全裸で立っているミユキとアヤカの姿をだった。
「ご、ごめん!」
俺は前を向き直し外を見る。
「ゴウさん、前も見たのに何を恥ずかしがっているんですか?」
ミユキはスッと俺の隣に座り手を太ももに添えてくる。
「ミユキさん、あれは誤解からの事故だったとしたじゃ無いですか。」
「ふふ、そうでしたか?
じゃあこれも事故ですか?」
ミユキの手が少し深く差し込まれる。
「ちょ、みんなもいるのに!!」
「お兄ちゃん、みんながいないと何をするのかな?」
カスミは後ろから俺に抱きつき更に胸を押し当ててくる。
「カスミ!あたってるから!ちょっとマズイって!」
「いいな、みんなおっぱい大きくて・・・
ゴウさんはどう思います?」
アヤカは俺の手を取り、自分の胸に添える。
そこには小さいながらも柔らかい物があった。
「アヤカちゃん、どうもなにも俺の手が手がぁ!!」
慌てる俺を見て3人がからかうような、しかして少し妖艶な表情で俺を見てくる・・・
「ゴウさん、楽しい旅はこれからですよね。」
ミユキは俺の頬にキスをしてくる。
「あっ、私もする。」
アヤカも続くように俺の頬にキスをしたあと、カスミは負けじと俺の首筋にキスマークをつけていた、そんな甘美な時間が過ぎている中・・・
大浴場の窓の向こうには巨大な魔物の姿が見えたのだった・・・
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