第126話 女の子三人
「「御主人様、お待ちしておりました。」」
ホテルに着くとミユキとアヤカがメイド服に着替えて出迎えてくれていた。
「ふ、ふたりともその格好は?」
「王都でアリサ様に頂きました、どうですか?似合ってますか?」
「いや、似合っているけど・・・」
現代日本においてメイド服を見る機会など限られている、それもどちらかというと性的嗜好を満足させるためであり、ミユキとアヤカの美少女二人に御主人様と呼ばれるといけない気持ちになりそうである。
「お兄ちゃん、デレデレしてますよ、そんなにメイドさんがいいんですか?」
俺と腕を組んでいたカスミがちょっと頬を膨らましてこちらを見ている。
「そ、そんな趣味はないぞ!ただ可愛いなぁって見ていただけだよ。
カスミも可愛いと思うだろ?」
「たしかに可愛いと思いますけど、鼻の下が伸びてます。」
カスミのジト目に俺は目を逸らすのであった。
「御主人様、なんの遠慮もいらないんですよ、このメイドに何でもおっしゃってくださいませ。」
ミユキも悪乗りしたのか俺の手を握り上目遣いで見つめてくる。
「ミユキさん、ちょっと冗談が過ぎてますよ、誤解したらどうするんですか!」
「誤解じゃありませんよ、私は御主人様の物ですから・・・」
ミユキが自分の胸元に俺の手を導こうとして・・・
「「駄目です!」」
カスミとアヤカから制止が入る。
「ミユキさん、ちょっと良いですよね?」
カスミとアヤカはミユキを連行して行く。
仲が良くなったのならいい話だと、俺は自室に逃げるように向かうのだった、
「あはは、カスミちゃんもデート楽しんだんだからおあいこじゃないかな?」
「やりすぎです、お兄ちゃんの性欲画曲がったらどうするんですか?」
「え、えーと、カスミちゃんもメイド服着る?」
「着ません、そんなコスプレみたいな格好でするなんて・・・」
カスミはゴウにメイド服を着ている自分が襲われている姿を想像してしまい一瞬真っ赤になる。
「カスミちゃん何を想像したのかな?」
「ミユキさん!」
「そうです、ゴウさんが襲いかかったりする訳ないじゃないですか。
お二人が待ってくれている間に・・・」
「アヤカちゃんは駄目だからね。」
「お兄ちゃんは犯罪者にする訳にはいきません。」
「お二人もまだ駄目な歳ですし、そもそもここは異世界ですよ。
年齢なんて関係無いですから。」
「「駄目です!」」
女の子さんにでワイワイと騒いでいたのだが、その時俺は部屋でのんびりと過ごすのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます