第71話 王女とケーキ
ミユキが用意していたのは、
・プディングショコラ
・ベイクドチーズケーキ
・イチゴのフルーツタルト
・マンゴー&パッションフルーツのミニパフェ
4種のケーキがアリサの前に並べられた。
「ゴウ様、こちらはケーキを食べてもいいんですか!」
「日本でも高級なケーキですので王女様にお出し出来る物だとは思いますが、舌に合わない時はどうかご容赦ください。」
「高級なケーキ・・・
ゴウ様以前アレス伯爵家を通じて頂いた物は?」
「以前・・・あーあ、あれは日持ちの事もあったので一般人でも買えるぐらいの品です。」
「あのような逸品が日本では一般に買えるのですか!」
「買えますというかアレス駅でも販売してますよ。」
「アレスでも買えるのですね、それであの騒動が・・・
ゴウ様、このジョアでも販売される予定はありますか?」
「それは今後の関係次第ですね、知っての通り、マルコの兄・・・誰だっけ?」
「ローグだ。」
俺はど忘れしていた為にマルコの方を向くとマルコは呆れたように教えてくれる。
「そうそのローグと関係悪化した時は駅を閉めましたから。」
「つまりゴウ様と良い関係を築ければジョアても買えるということですね。」
「まあ、この駅はアレスより可能性があるから、アレスより良い物が販売出来るかも知れない。」
「もっといいものが!それでこのケーキが出てきたのですね!」
「まあ、そういうところかな。
まずは味わってみてください。」
「それでは失礼しまして・・・」
アリサは一口食べると固まってしまう。
「アリサさん?アリサさん口に合いませんか?」
「美味しいですぅ・・・」
「えっ?」
「こんなに美味しい物を食べたのは初めてです。」
アリサはトロンとした表情を見せていた。
「マルコどういう状況?」
「お前が出したケーキが美味しすぎたんだろう。」
「王家の方だともっと良いもの食べているんじゃないの?」
「いや、ケーキは甘ければ良いと砂糖をたっぷりまぶした物が多い、ゴウの所にあるものみたいに素材の味を引き立てつつ甘さを調和させるようなお菓子は俺も見たことが無い。」
「・・・もしかして、食べさせては駄目だった?」
「それは俺が言うことじゃ無いが・・・
少なくとも俺達が見てはいけない表情なのだろうな。」
マルコが視線を逸らす先には一口食べてはトロンとしているアリサの姿があった・・・
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