第27話 二人の服

翌朝、ミユキは目を覚ますとそこは知らない天井であった・・・

「えーと、ここは・・・

私、あのまま寝ちゃったんだ・・・」

記憶を思い出そうとすると昨日の失態をすぐに思い出していた・・・

周囲を見るがゴウの姿は無く、自分だけがベットで眠っていた。


「ゴウさんは何処だろう。」

ミユキは部屋から出てリビングのようになっている大きな部屋に入るとそこにはソファーで眠るゴウの姿があった。

「ゴウさん、私にベットを譲ってここで寝たんですね。」

ミユキはゴウの紳士さに少し心が惹かれる事を感じていた。


「ミユキさん、昨日はどうでした?」

ミユキが着替える為に部屋に帰るとアヤカが駆け寄って来て質問してくる。

「ど、どうって、何も無かったよ、ゴウさんが紳士ってことはわかったかな。」

「あ、あのそれって・・・してないって事ですか?」

アヤカは恥ずかしいのか顔を真っ赤にしながら聞いてくる。

「うん、してないけど、アヤカちゃん恥ずかしいなら聞かなくてもいいんじゃないかな?」

ミユキも答えるのに恥ずかしい思いをしている、互いに顔を真っ赤にしているのだ。


「で、でも、おじさんとどうなったかは気になりますし・・・」

「大丈夫よ、ゴウさんは無理に私達にそういう事をしてきたりする人じゃないと思う。」

「ゴウさん、優しそうですし私はそんなに心配していませんよ。」

アヤカはどうやらゴウの事を最初から信用している様子だった。


「はぁ、私も少し信用すべきだったかな・・・」

アヤカ様子を見て疑った事を少し後悔するのであった。


「えーと、今日の予定を言います、まず二人には生活に必要な物を買ってきてもらいます。」

「生活に必要な物ですか?」

「そうです、着換えとか色々あると思います。

勿論お金は出しますので遠慮なく買ってください。」

「昨日も思ったんですけどゴウさんってお金持ちなんですか?」

「まあ、この鉄道の収入がかなりあるからお金はたっぷりあります、二人は気にすること無く必要な物を揃えてください。」

「・・・いいんですか?」

「勿論です、それに折角一緒にいるなら綺麗だった可愛い服装をきてくれた方が私にとっても役得になりますからね。

私を喜ばせる為にも遠慮なく着飾ってください。」

ミユキはゴウの言葉からはセクハラじみた所もあるが昨日の夜を思えば自分達が遠慮をしてしまわないように配慮してくれてるように感じていた。


「ゴウさんも一緒に買いに行きましょう、折角だから私とミユキさんの服を選んでください。」

アヤカはふとそんなに提案をする。

「私はセンスが無いからね・・・」

「いいんです、ゴウさんが楽しむ為に着るならゴウさんの好みの服が良いじゃないですか、ミユキさんもそう思うでしょ?」

「そうですね、ゴウさんご迷惑じゃなければ一緒に買いに行きませんか?」

「わかりました、一緒に行きましょう。」

連日にはなるが俺は買い物に出掛けるのであった。

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