第26話 なんとか説明を!
「誤解だったんですか?」
一度果ててしまった後、賢者タイムで俺はなんとかミユキに説明を果たす。
「そう、だよ、俺はミユキさんにも手を出すつもりは無い・・・無かったんだよ。」
俺は口とはいえ、果ててしまった罪悪感にとらわれる。
「じゃあ、私のしたことは・・・」
「えーと、ありがとうございます。」
俺はとりあえず礼を言う。
「きゃあぁぁぁー恥ずかしい!私ってなんて勘違いを!!」
ミユキは布団を被り顔を隠すがパンツが見えている事は言うべきでは無いのだろうな。
「ま、まあ、最後まではしてないからセーフって事にしないか?」
「ごめんなさい、私の勘違いでゴウさんに恥ずかしい思いをさせてしまいました。」
「いや、俺は気持ち良かったし・・・
ゴホン、今回の事は不幸な事故として忘れましょう、俺としても子供に手を出したなんて知れたらロリコンの誹りを免れない。」
「待ってください、私は子供じゃないです。」
ミユキは布団から顔を出したのだが、その頰は大きく膨らんでいた。
「ミユキさんは綺麗だし、可愛いから困るんだよ。」
「それって、私で興奮したってことですか?」
ミユキは上目遣いで聞いてくる。
この子は狙っているのか・・・
俺は理性を全開にする。
「はい、しましたよ。
今もしてしまっているから、早く部屋に帰りなさい。」
俺の言葉にミユキの視線は下の方に向く。
「あっ・・・ゴウさん、続きをしちゃいます?」
ミユキは頬を紅く染めながら聞いてくる。
「・・・しません。」
俺は少し勿体無い気もするが断る。
「むう、ちょっと複雑です、でもわかりました。
ゴウさんって紳士なんですね。」
「ちょっとしちゃったから紳士といえるかどうか。」
「紳士ですよ、黙っていたら私とそのまま出来たのに、ちゃんと止めてくれましたし。」
「無理に女の子とそういう関係になりたく無いからね。」
俺はミユキの頭を優しく撫でる、すると張り詰めていた糸が切れたのかミユキの瞳からボロボロと涙が流れてくる。
「あ、あれ?おかしいな・・・」
ミユキは涙を抑えようとするが湧き出る涙が止まることは無かった。
「ミユキさん、今は泣いたらいいよ、これまで大変だったんだよね。」
俺はミユキを優しく抱きしめる。
「うわぁぁぁん!」
ミユキは俺に抱きしめられ号泣した後、泣きつかれて眠りにつくのであった・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます