第11話 まじで!?これが天命か!
「今日はダンジョンについて説明するわね。もう知ってるかもしれないけどこの学校には、9つのダンジョンがあります。正確にはダンジョンにワープできる入口か9つある。の方がわかりやすいかな。」
知ってる。俺は昨日それを使って土のダンジョンに行って、土のダンジョンを攻略したんだから。
「1年生が入れるダンジョンは3つ、土のダンジョン、雷のダンジョン、水のダンジョンよ。」
「それ以外は入れないんですか?」
「良い質問ね。そうよ文字通り入れないの。みんなはまだ入学したばっかりだからレベルは1とか2でしょ?他のダンジョンはレベル制限があるの。例えば火のダンジョン。そこはレベルが30にならないと入れないわ。そして闇のダンジョンはレベルが60にならないと入れないわ。」
なるほど。リアルはレベルで縛ってるのか。ダンジョンを3つクリアしたらレベルは30まで上げれる。ちょうど2年生になったら次の3つのダンジョンに挑戦できるって感じか。うまくできてるな。あれ?そうなるとどうやって3つのダンジョンでレベル30まで上げるんだ?
「先生。3つのダンジョンをクリアしたらレベルは30になるんですか?」
「おっ。シュン君も良い質問だね。」
やったぜ先生に褒められた。
「ここは重要だからちゃんと聞いてね。7月まではどのダンジョンに行ってもレベルは10までしか上がらないわ。8月に入ったらどのダンジョンもレベルが10以上ないと入れなくなるの。だからみんなの目標は8月になるまでにレベルを10まで上げる事よ。」
なるほどなるほど。8月になったらダンジョンが強くなるのか。えっ?なら今の内に残り二つのダンジョンも攻略できるんじゃ?えっまじ?
「先生。8月までにレベル10にならなかったらどうするんですか?」
「ダンジョンに入れなくなるから外で頑張ってレベルを上げるしかないわね。」
お〜!それは失念してた。そうか。外ならレベルを上げれるのか。なら頑張れば1年生で9つのダンジョン攻略も、もしかして可能なのか?はっ!これは天命か!俺に急いでダンジョンを攻略してハーレムを築けと。
「先生。8月までに3つ全てのダンジョンを攻略したら、その後はどうやってレベルを30まで上げるんですか?」
「スズちゃん。良い質問ね。」
お〜さすが俺のスズ。それは俺も気になる。
「3つのダンジョンを攻略してしまっても2年生になるまでは他のダンジョンにはいけないから単純にダンジョンに行ってレベル上げをするしかないわね。だから普通は8月までに一つのダンジョンを、8月からはもう一つのダンジョンをって感じで進めるのがベストね。それにどのダンジョンも地下30階まであるから3つも攻略する余裕はないと思うわ。」
いやいや俺1日で土のダンジョンクリアしましたけど。しかもレベルも上限の10ですけど何か?
「だからはじめはダンジョンを攻略するパーティーを決めて下さい。もうパーティーを組んでる人もいるかもしれないけど、まだの人はそこからね。パーティーを組んだ方が断然攻略しやすいわ。」
パーティーか・・・この辺はゲームと違うんだな。ゲームじゃヒロイン以外とはパーティーが組めなかったもんな。しかも攻略済みの相手としか。逆に言えばヒロイン以外と仲良くなるチャンスか。いやスズとパーティーが組めれば距離も一気に近づくな。後は俺がスズに声をかけれるかだな。まさに
あとは勇気だけだ!
だな。
今からダンジョンに行ってもレベル上がらないし無駄な事はしないんじゃないかって?
前月撤回。そんな事言うヤツはクルクルまとめてゴミ箱にポイだ。
よし!授業が終わった。早速スズに話しかけるぞ。うっ。一気に緊張してきた。え〜いままよ。
「スズはパーティー決まってるのか?」
「まだ。」
「そうか。ならよかったら俺と組まないか?」
「でも・・・私は・・・」
そうか。スズは魔法が時々発動しないからそれを気にしてるんだな。いいじゃないかそう言うの。二人で乗り越えて仲を深める。いいねいいね。
「スズが組んでくれなかったら俺って友達いないから一人で行かない行けなくなるんだよ。俺を助けると思って・・・頼む。」
「・・・わかった。だけど・・・私、足引っ張るかも。」
「それはお互い様だろ。」
よっしゃー!!スズとパーティー組めたぞ。やったやった。他のメンバー?何それ?二人で十分だろ。よしこのままの流れで。
「そうだ。良かったら昼飯でも食べながらどのダンジョンに行くか話さないか?」
よし言えたぞ。お昼誘えた。よくやった俺。今日は自分で自分を褒めたいと思います。シュンよくやった。と。
「いいよ。一緒にダンジョン行くなら話したい事もあるし。」
きたーーーー!
これはスズの悩みを聞く流れだ。スズルートのフラグがたったぞ。よしよしよし、まずはスズを攻略だ!
「なら食堂行こうか。あっ、もしかして一緒に食べる人とかいた?」
「大丈夫。いつもはパン買って食べてたから。」
えっ!?一人でパン食べてたの?俺のバカバカ。なんでもっと早くスズを誘わなかったんだ。くそー。パッシモの言う事を素直に聞いておくんだった。
そうして、俺はスズと共に食堂に向かった。
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