第90話 魔人戦⑦

「地帝:隆起する砂漠デザートスピア


 ビーチの砂が槍のような形に変形し、襲い掛かる。


 砂も岩も【地帝】で操れる対象に入っているのか。こんな砂浜では何処にいても攻撃されてしまう。


 草介は俊足の種を口に入れ、【超加速】を発動する。


 俺が持っている種は剛力の種、俊足の種、硬化の種、魔力の種の4種類だ。【雑食】の仕様上、1種類ずつしか効果を得られないから慎重に使わなければ…


「敏捷力を強化したのかい?だけどそれ、時間制限があるでしょ♪僕らとの戦いで3回は口にしている。時間はおおよそ…3分ってところかい♪」


 マズいな…時間制限がバレてしまった。

 さっきから遠距離攻撃しかしてこないと思ったらそういう事か。

 こいつ、ずっと観察しながら戦ってやがった。


 探索者は本来、対人戦をする機会など早々ない。稽古をつけて貰う時か、犯罪に手を染めた探索者を止める時くらいなものだ。

 魔獣と人間とでは戦い方が違う為、草介はやりづらさを感じていた。


 横目に金城さん達の方を見ると、時間稼ぎが功を奏したのか中々に前線している様子だ。


「気になるのかい?言っておくけど、茉央ちゃんでは甚大は止めれないよ。」


 そんな事はわかっている。

 向こうにいるのは魔法系スキル使用者が2人。

 今はなんとか距離を保っているが近距離戦に持ち込まれたら負けが確定してしまう。


「茉央ちゃんが勝てるとは思わないね。

 彼女の事はここ数ヶ月観察して来たが、レベルは40代後半ってところだね♪

 参考までに教えてあげよう。

 僕らの中で一番弱いのは太雅、彼のレベルは33。次は甚大で51、そして僕は66レベルさ。

 君たちに勝ち目なんて万に一つもないんだよ。」



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 雅楽太雅がらくたいが

 レベル:33

 スキルポイント:0

 種族:魔人(デモンラビット、???)


 攻撃力:548

 耐久力:433

 敏捷力:447

 魔力 :100

 ●スキル

 【暴食】【超再生】【毒霧】【狂化バーサク



 桑原甚大くわばらじんだい

 レベル:51

 スキルポイント:0

 種族:魔人(トロール亜種)


 攻撃力:1023

 耐久力:1572

 敏捷力:110

 魔力 :403

 ●スキル

 【暴食】【再生】【巨大化ギガント】【狂化バーサク



 菅野透吾すがのとうご

 レベル:66

 スキルポイント:0

 種族:魔人(ヘルワーム)


 攻撃力:502

 耐久力:654

 敏捷力:681

 魔力 :2561

 ●スキル

 【状態異常耐性Ⅴ】【感知】【自動回復】

【暴食】【再生】【狂化バーサク】【地帝】【大鯰おおなまず




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