第53話 那覇ダンジョン奪還作戦⑦

 小郡のステータスボードを見た後、なんだか自分だけ見るのも気が引けた俺は、自身のステータスボードを見せた。


「お!草介も統合持ってるんだ!これいいよね〜。あっ!スキルポイントめちゃくちゃ余ってるじゃん。行く前に使っといたら?ポイントで覚えるスキルもレベルによって変わって来るし。それだけあるんだったら使ってもいいと思うよ。」


 小郡の言う通りだ。別にポイントを貯めてた訳ではなく、ただ急激なレベルアップで溜まっただけ。使ってみるか。え〜と、どれどれ取得可能スキルは……数が多いな。使えそうなのを絞ってっと……これにするか。


 取得可能スキルから今後の戦いで使えそうなスキルを選ぶ。。


【加速】スキルポイント50

 一定時間自身の移動速度を強化する。


【瞬間防御】スキルポイント70

 一瞬だけ攻撃を無効化出来る。ただし6時間に一度しか使えない。



 この二つなら今後も役に立つだろう。瞬間防御は半日に一度だけだから使うタイミングには気をつけないと…



 榊草介

 レベル:38

 スキルポイント:20

 装備:【宵闇のコート】【霧雨】


 攻撃力:376+100=476

 耐久力:108+60=168

 敏捷力:502+87=589

 魔力 :90

 ●スキル

 【炎耐性Ⅹ】【氷耐性Ⅲ】【麻痺耐性Ⅹ】

【毒耐性Ⅹ】【睡眠耐性Ⅰ】【幻覚耐性Ⅰ】

【感知】【隠密】【鑑定】【錬成】【統合】

意識喪失シャットアウト】【猛毒ヴェノム】【毒龍ヒュドラ】【加速】

【瞬間防御】【絶対貫通】【霧時雨きりしぐれ


 やはり小郡と比べれば見劣りする。俺は彼女のサポートに回るのが賢明だろう。


 スキル獲得したタイミングで小郡がこちらへ歩いてくる。


「もうそろそろ時間だから行くよ。準備は大丈夫?」


「ああ、スキルも振り終えたし問題ない。」


 準備を終え、小郡と共に前線へと向かう。



 目の前では既に戦いが繰り広げられている。俺たち以外の探索者が道を切り開こうと魔獣の大群を相手取っていた。


「もう戦いは始まってる。私のスキルを合図に一気に突入するよ。」


 その言葉に頷くと同時に、周囲から冷気が漂い始める。


「行くよ。みんな下がって!スキル【氷帝】青薔薇あおばら!!」


 周りの探索者が距離をとると、小郡の周辺から氷塊が現れ、薔薇のような形になり魔獣へと襲い掛かった。

 氷の薔薇は魔獣の群勢を絡めとり、その身を凍らせてしまった。


 これが青薔薇あおばらの姫の由来か。氷の薔薇で敵の体を絡めとり全てを凍り付かせる。一人であの数を倒してしまうか。


「草介!ボーっとしてないで行くよ!後ろから追加の群れも来てるからいつまでも持つ訳じゃない。他のみんなは此処で足止めしてこれ以上街に被害を与えないように。」


 凍てつく大地を二人は駆け出す。


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