第27話 世の中騙す人間の方が多い
どうしてこうなった…
【バッカスの遣い】を出た俺たちは、自宅へと帰ってきた。なぜか二人で…
金城さんに泊めて欲しいと頼まれた俺は上手く断る事が出来ず、流されるがままに家まで連れて来てしまった。病弱な母親を一人にするのは不安だろうと尋ねたが、どうやら入院しているようで自宅に帰っても一人きりだそうだ。
ワンルームのボロアパートに二人っきり。
一人で住むには不自由ないが、二人で寝るとなると少し狭く感じる。そもそも知り合いも彼女もいないので人を泊める予定がなく、布団も一つしかない。ホテルやネットカフェに泊まって欲しいが、俺にも彼女にもそんな金はない。
「すみません。お邪魔しちゃって…」
「いいんだけど見ての通り狭いよ。今からでも家に送ろうか?」
数時間経てばアルコールも抜ける。それまで起きとくしかないか。
「私は全然平気です。草介さんなら惑わしの森で一緒だったので安心ですし…」
なるほど。なんで彼女がこんなに平然としているのか気になっていたが、惑わしの森で一緒に野宿したのが原因か。
確かにあの時の方が近くで寝てたはいたが…そういう問題ではない気がする。俺の事を信じてくれてるんだろうが、少し警戒心が足りなくないか?
悪い男に騙されたりしないか不安になりながらも、相手が意識していない以上、こちらが必要以上に意識するのも癪だったので自分も気にしないふりをする事にした。
「そういえば、トロールを倒したけどなんかステータス変わってるかな?」
「そうですね!一緒に確認しましょう。」
お互いに自身のステータスボードを見せ合う。
榊草介
レベル:10
スキルポイント:13
装備:【黒紫の鎧】【霧雨】
攻撃力:7→28+100=128
耐久力:4→17+28=45
敏捷力:11→38+50=88
魔力 :3→10
●スキル
【麻痺耐性Ⅹ】【毒耐性Ⅹ】【炎耐性Ⅳ】
【
【
やった!ようやくレベル10の大台を突破した!
ステータスの上がり方が大幅に変わるとは聞いていたが、ここまで変わるとは思わなかった。スキルに変動はなしか。まあこれだけステータスが上がったんだから十分だろ。
さて…金城さんのステータスはどうなってるかな。
金城茉央
レベル:10
スキルポイント:15
装備:【白銀のローブ】【双風の杖】
【癒しのブレスレット】
攻撃力:2→7
耐久力:3→13+15=28
敏捷力:6→22+10=32
魔力 :128+107=235
●スキル
【
【魔女の手】【
【旋風】【
金城さんもレベル10に到達したか。それにしても…やっぱり魔力の上昇が凄過ぎる。
他に変化しているのは… 【
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