第7話 ファッションセンスは身につかない

肌の露室が少ないとはいえ恥ずかしい...。


「黒のワンピース良いわね〜」

「スカートいきなり履かせやがって!」

「可愛いからいいじゃない」

「くっ」

「次は地雷系の服もどう?」

「やめろぉ!!」


結局その後逆らえずに色々な服を着せられた結果。


「え〜」

「ボーイシュで何が悪いんだよ!」

「悪くわないけど〜」


デニムに黒い帽子に白いTシャツ、クリーム色のジャケットのボーイシュコーデにしたのだ、色々着せられた中にあったのでこれがまだ楽だったから俺は決めた。


「可愛いから、しょうがないわね〜」

「妥協出来るように服を渡された気がするな...」

「何のこと?」


コウといい2人とも頭がいいので狙ってやってそうだ...おもちゃにされている気がする...クソ!。


「8000円になります〜」

「まあまあね〜」

「たか!」

「普通よ?」

「嘘だろ?」

「後靴とバッグと化粧品も一式欲しいしそうね〜」

「まだあるのか...」

「女の子はお金がかかるのよ〜買う物も多いし」

「もう女として生きていくのが面倒臭くなって来たんだが...」

「ダメよ!可愛いんだからもっと可愛いくならないとね?」


強制的に女の子にさせられてしまうが現状逃げれない、何とかしなくては...。


「靴のサイズ測りましょう」

「身長も縮んでびっくりしたが足もかなり小さくなったな」


靴売り場に着いたが洋服を売ってる近くにあるのか、24.5?最大でも26cmまでしか無い、かなり小さい物だと22.5とかまである、女性用靴は小さ過ぎる。


「やっぱり厚底スニーカーとか似合いそうね〜」

「わざわざ身長上げるのか」


男だった頃はそもそも身長が高かったから意味無いのでこういう靴を見ても良さが全く分からない。


「色々あるから悩むな」

「ちょっと楽しくなってきたんじゃ無い」

「にやにやしながらこっちを見るな」


男性服は種類が少なくて靴も適当で良かったが女性服は服にあった靴も多少種類があるので面倒臭いな。


「無難にスニーカーが良いわよ」

「やっぱりか」

「色々な靴見てて可愛い」

「うっさい!」


スニーカーなら男でも選んだりするし普通だろ!。


「3000円代が普通か」

「そんなものよ」


今までファッションに気を使って無かった分衝撃しかない、色々な服を着て気を使って本当に凄いと俺は思った。


「白と黒のスニーカーでいいや」

「それ選ぶと思ったわ」

「またニヤニヤするな」

「じゃあいよいよ次は化粧品売り場に行きましょうか」


俺にとっての1日の山場が遂に姿を表したのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る