第6話 洋服はキラキラしている

起きた...胸がある、揉んでみると特に気持ち良くない。


「碧海ちゃん朝からお盛んね〜」

「うわぁぁぁ」

「化け物を見る目で見ないで〜」

「どうやって入ったんだ!」

「あ、い、か、ぎ、はーと」


もう朝から疲れた...一体何なんだ?...俺の家なのに落ち着く事が全く出来ない。


「今日もお出かけしましょうね〜」

「まじかよ...昨日ので疲れたんだが...」

「ショッピングは楽しいのよ?私は是非とも楽しんで貰いたいわね〜」

「楽しいのと疲れてるのは関連無いんだが?」


朝ごはんを食べると俺は着替えてと言われて

いつもの灰色のパーカーとのセットで外に出る。

ブラは無理やりまた着けさせられた...くっころ!。


「今日は電車で人が多いところに行くわよ〜」

「うわぁ」


電車に揺られて一方的に話しかけられながら目的の場所へと到着したようだ、しかしこの人は暇なのか?昨日が土曜日、今日が日曜日とはいえ。


「人が多い...辛い...」

「人が多いって事はいいお店もあるのよ〜」


駅で大量の人の波に飲まれそうだ、この辺りは来た事が無いのでここまで人が居るとは...。


「こっちよ〜」

「引っ張るなぁ!」


人の波をかき分けて進む、身長が下がったからか人が大きく見えて余計に怖い...。


「ふぅ、やっぱり人が多いから危ないわね〜」

「エスカレーターで上か」

「いよいよ目的のお店よ〜」


辿り着くとそこには...。


「可愛いお洋服屋さんがいっぱいね〜」

「くっ眩しい...」


どこを見ても女の子や綺麗な服で埋め尽くされている...今すぐに帰りたい、俺みたいな男が来ていい領域なのか?。


「ほらほら〜おいで〜」


あまりにも辛い、カップルもちらほら見かけるがほとんど若い女の子しか居らずたまに見かける下着ショップは目に毒だ...。


「あのお店何か良さそうね!」

「お、おい!」


マネキンに洋服が飾ってあったり、女の人が洋服を手に取り似合うのか確かめている、全く分からないのでとりあえず凛道について行く。


「碧海ちゃんはあんまり分からないと思うから説明するとね?女の子の洋服は複数種類着重ねたりする事もあるから種類が多いの」

「そうなのか」


全然服なんか見てないから気づかなかった、胸に視線がいったりしてしまうからな。


「これがカーディガンね〜羽織る用の服よ、下に色々な種類のある洋服から選んでカーディガンを羽織ってファッションとして上は成立させるの」

「頭がパンクする...」

「女の子の服は複数着てとか多いからちょっとずつ覚えて行くと良いわよ」


見るだけでも疲れるな...女の子達は何であんなに楽しそうに見てられるんだ?。


「これ着てみない〜?」

「服こっちに向けるのやめろ!」

「反応可愛い〜」


女物の服をこっちに向けてるが、俺は男なんだ!何なんだ。


「反応も可愛いし恥ずかしがってるの?〜可愛い」

「いじるのやめろ...」

「余計に可愛い!」


どうしたらいいんだよ...可愛いって言わないで欲しい...。


「うーんこれとか?」

「ピンクの地雷系はやめろぉ」

「え〜、じゃあゴスロリ」

「ダメだ」

「わがままな碧海ちゃんだね〜」

「くそ...」


勝てる気がしない...どうしたらいいんだ?。


「じゃあこの服どうなの?」

「うーん」

「じゃあこれにしよっか」

「おい!」


そのまま服を渡されて更衣室へ押し込まれてしまったのだった。

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