第3話 光の導き
ちゅんちゅん、朝を感じさせる音が耳から脳へと伝達される。
「ふわぁ」
「おはよう〜碧海ちゃん」
「は?」
朝起きたら知らない人の声がする、しょぼしょぼする目を開けると知らない巨乳美女が居た、寝ぼけて幻覚でも俺は見ているのか?。
「お前は誰だ!?」
「私は新木
「光の言っていた姉ちゃんか!」
「そうよ〜朝ごはん用意しといたから食べちゃって!」
「それよりどうやって入って...」
「開いてたたからつい〜」
2人揃ってまともじゃねぇ...そういえばコウが外に出る時俺鍵閉め忘れてたわ...。
「目玉焼きにハムにブロッコリー、トーストか、食材はどこから?」
「貴方の冷蔵庫からよ〜?」
「...」
やばすぎるだろ...しかし先にトイレに行きたいな、膀胱が爆発しそうだ。
「トイレ先に行ってくる!」
「はーい気をつけてね?ちゃんと座ってするのよ?」
トイレという個室空間でひとまず安心出来た、あれ?服が変わってる?ふわふわもこもこタイプのパジャマだ、春先とはいえ寒かったからちょうどいいとかじゃない!。
パンツも違和感を感じたが、恐る恐る見ると。
「おい!」
「あら、どうしたの?」
「いやどうしたのじゃないんだが!?」
「大丈夫?よしよしする?」
「いや、服を勝手に変えるのはおかしいだろ!しかも女物のパン...つ...まで!」
「大丈夫よ〜綺麗だったから」
「はぁ?...」
涙出てきた...人に身体を見られた挙句に服やパンツまで変えられるなんて...。
「涙目の碧海ちゃん可愛いっ!」
「誰か助けてくれ...」
春先の前途多難の新性活はまだ始まったばかりである。
◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎
「全部食べて偉いわね〜」
「それより何かよく分からないが色々と教えてくれるんだろ?」
「碧海ちゃんには色々教えてあげちゃう〜」
余計な事まで教えて来そうだ...誰か助けてくれ...手をワキワキさせながら近ずいてくる...。
「昨日お風呂入って無いでしょ〜」
「あ...?入らない事なんてよくあるだろ」
「碧海ちゃんどんな生活してたの?お姉ちゃん心配です!」
「いやブラック企業に入っててたまにしか風呂入らなかっただけだから...」
「あらら」
思ったより困り顔になってしまった...そんな変な事じゃないと思うんだが?2日に1回とか3日1回、入らない人は1週間にとかだったんだが。
「綺麗にする為にお風呂入りましょうね〜」
「分かったよ」
ふわふわのパジャマや女物のパンツを着せらてただえさえ恥ずかしいのに子供扱いまで、最悪だ...俺は男だ!何でこんな格好を...。
シャワーを出して頭から髪の毛を濡らしていく、雑にシャンプーをつけて洗っていく痒いので爪をたてたりする、身体も泡も立てず適当身体を洗いそのまま5分もせずに出る。
適当にしたのは自分自身の身体を見たくない為でもある、胸は見えてしまったが思ったより何とも思わない、自分に付いてるからだろうか、だが地味に重いし何より俺は男だ、見るなら他の人の胸がいい、凜道のは別だ面倒くさいから見たくない絶対にからかわれる。
「はやい!?しかも男の子の服に戻ってる〜」
「オレは男何だ!なりたくてこんになったんじゃないんだよ!」
風呂に向かう時に持っていたのだ、やっぱりこの方が落ち着く...。
「もう〜」
「お風呂何てこんなもんだろ」
「髪の毛全然乾いて無いし〜髪の毛もボサボサ、私がちゃんと教えてあげないとダメそうね!」
何でこんな事に...髪の毛何て適当に洗えばいいんじゃないのか?長すぎてそもそも面倒だ。
「せめてドライヤーでくらいはやらせてね?」
「分かったよ」
「やったわ」
ドライヤーの場所を伝えると持ってきた、コンセントにコードを刺して、俺を座らせて凜道は膝立ちで笑っている。
「はーい乾かしまーす」
丁寧に髪の先の水分を飛ばすように乾かしていく、途中ドライヤーのモードを変えて涼しい風が送られてくる。
「はーい終わったよ」
「何分かかったんだ...」
20分はかかったぞ...体感は1時間くらいだが女って面倒くさいな...。
「じゃあこれから女の子のお勉強しましょうね〜」
まだ始まってすら居なかったのか...もう帰ってくれ...。
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