たどりはつくがここはダレ?

まぁ痛い


わかっていたそんなことは


でも痛みには耐えきれず


水中で必死に声を上げる


だが、ここは水底地上には届くはずがない


その無駄な奇声が僕の命を奪おうとする


確かに肺活量は


7分以上と言うえげつないものだ


だがそんな僕でも


体内の酸素がなくなれば簡単に死ぬ


必死にも陸にかけ戻ろうとするが


こう見えて僕は


生まれて"一度も"外に出たことがない


つまり体力の限界である


川は流れているから自分もその方向へと


流されてしまう


でもなぜだろう


よくわからないけれど


少しずつ上に上がっていっている気がする


そうして10秒もしないうちに踵が水外に出る


もしかしてと思い


流されている方とは反対側に蹴りを入れる


するとそこは見知らぬ都会の公園だった



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