9-3
S.Aは、雀に向かって怒りながら言った。
S.A.「これからどうするつもりよ」
雀「ここは俺の庭みたいなもんだからな…」
S.A.「そういえば、ここはどこよ?」
雀「浪花の街や!大阪城も近くにあるやん!!」
S.A.「大阪!?」
一瞬、言葉に詰まるS.A.。
S.A.「でも、確かあんた鎌倉生まれのハズじゃあ…」
雀「『♪鎌倉生まれで、大阪育ち~』、なんてな。どや?」
S.A.「『どや』ってねぇ…あんた…」
完全に怒ってるS.A.。
しかし、雀は気付いてない(気付いてないフリか?)ため、話を続けた。
雀「とりあえず、知り合いの家(うち)があるさかい、そこ行こ」
S.A.「早くしてよ、風邪引きそう…へーくしょん!」
丼「大丈夫で、ありんすか?」
S.A.「(強気で)大丈夫よ!」
一行は、しばらく歩いた。
雀「着いたで。ここや!」
S.A.は、雀のいう『その家?』の看板を見た。
S.A.「『ここや』ってねぇ…。ここ雀荘じゃないの!」
雀「ちゃいまんがな!よーく見ておくんなまし、お嬢ちゃん。……『雀雀荘(じゃんじゃんそう)』やがな!」
S.A.「…って、どこが違うのよ!」
雀「中に入れば分かりますぅ!」
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