8-4

雀「(怒りながら)R、お前何黙っとんのや!お前が助けんでどうすんのや!?」


R「私は執事。立場上、私も帰った方が宜しいと…」


雀「(呆れたように)言わなあかんのかいな!?」


R「そうです。そうでR」


その時、上空に何かが飛んで来た。


アル「ヤッホー、アホー」


そう言いながら、そいつは上空を2、3回旋回すると、S.A.達の所に降りて来た。


雀「何や、アルやないか」


アル「ヤッホー。雀、久し振りやな。何か困った事でも起こったんかいな?」


雀「そや。我らがシンデレラを無理矢理、そこにいる奴がネコの国に連れて帰るって言うてんねん」


アル「何やそんな事か。ワイにまかしとき!」


丼「どうするんでありんすか?」


アル「丼、そこの嬢ちゃんとシンデレラを抱き!」


丼「分かったでありんす」


近「こらっ、姫様を返せ!」


アル「雀、お前そこの兵隊押さえつけとけよ!」


雀「おぅ!」


S.A.「私をどうするつもりよ」


丼「動かないで欲しいでありんす。しっかり腕に掴まってて欲しいでありんす」


S.A.「分かったわよ…。(不安そうに)何が起こるのよ…」


丼「シンデレラもこっちの腕にしがみついてて欲しいでありんす」


灰かぶり「はい(と素直にしがみつく)」


アル「丼、用意はええか?」


丼「いいでありんす」


アル「こいつの出番や……(と言うと、背中に背負ったゴルフクラブを取り出し…、クラブを目の前にかざし)、デカイの一発打ってみますか…(と言ってクラブを振った。)」


アル「行くぜ!(と言うが早いかクラブを振り上げ…一瞬止まった後、思い切り振り下ろしたクラブは丼の尻へ)、ヤッホー!(と叫んだ。)」


丼「いった~い!でありんす~~」と叫びながら、空の彼方へ飛んで行った。


アル「これでどうや」


雀「相変わらずのナイスショットや!」

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