なんだかポエティックな文体で、この先も純文みたいな展開なのかな、と思っていたら……なんとまあ w。
ストーリーを追う限り、前後の寓話的なエピソードはあくまで効果を上げるためのおまけと読めてしまいますが、前後のメルヘンっぽい自己喪失願望のポエムが本題で、真ん中の話はあくまで交換可能な例示のサンプル、と見ると、なんだか結構しっくりくるように思います。前後の部分と真ん中の部分とのバランスの良し悪しについては、人によって意見がわかれるとは思いますけれど、とにかく、この場面、この感情をクローズアップして作品にしたかったんだな、という狙いは、よくわかります。

まあそれにしても、このサスペンス劇場のやたらと真に迫っている筆致は、なんとも　笑。

ベターハーフとひとつになるのが恋愛、というのは、プラトンの思想に既にあるそうです。だからプラトニックラブというらしい…
もともとは両性具有だったのが二つに、生木を裂かれた？のが人間なのかな？だから恋愛で苦しんだりするのかな？とか思います😊💦

最後の一行がなんとも強烈で、この物語を見事に締めているのが凄いです。

ちょっと胸に来る、悲しいお話、堪能させていただきました。

すごく不思議な世界でした。
とても、面白かったです。

悲しくて怖いお話です。誰でも主人公の女の子になり得るところが怖い。能天気な有隣堂チャンネルから、こんな物語が生まれるとは…。楽しいですね。