七の五
「皆さん、どうでしょう。順位こそ、本当の順位は、リリーさんが3位ではなく2位、ポランスキーさんが2位ではなく1位、リックさんが1位ではなく3位ですが、彼らは全員、世界大会の出場権を獲得しました。彼らをこのまま世界大会に送り出したいと思うのですが……」
「何だと?そんな不正をした奴らに行かせるって言うのか!?」とブラックが叫んだ。
しかし、観客の一人が、その声に応えるようにこう言った。
「おまえら、特殊警察の方が悪どいことをしてきてるだろうが!!」
その声に、「そうだ!そうだ!」と大勢の人が反応した。
「うるさい!あいつら三人が失格になれば、俺が世界大会出場だ!!」
しかし、ブラックのその声は、大勢の観客の声にかき消された。
エピローグに続く…。
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