七の二

観客たちは、ポランスキーたちが舞台袖に消えてから一時間程待っていた。


誰もいない舞台上に、バーンという爆発音とともに、リックが現れた。


「えーっ、この大会で起きました事について、私から説明させて頂きたいと思います。なお、これから言う事にどうしても納得できないと言う人は、立って意思表示をして下さい」


「では、説明に入る前に、彼らにもここへ来てもらいましょう」


一つめのボーンという爆発音とともに、ポランスキーが現れ、二つめの爆発音とともに、もう一人が現れた…が、それはブラックの声に遮られた。


「てめぇ、よくもぬけぬけとここに来れたもんだな!俺がそこから引きずり下ろしてやる!!」


しかし、観客は、その声よりも別の事に驚いていた。


何と、二つめの爆発音とともに現れたもう一人の人物が、顔中にぐるぐる巻いていた包帯を取り始めたのだ。


その包帯の下から現れた顔は何と……。


「何だとぉーー!!!」


ブラックは、それを見てひどく驚いた。


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