第七章 真実(ほんとう)の勝利者


ポランスキーが、舞台袖に消えた後、優勝したはずのリックが舞台袖に消え、更にリリーもその後を追って舞台袖に消えた。


関係者室で、主催者がポランスキーに話を訊こうとした矢先、リックが、「今回の事は私が説明しましょう」と言って、部屋に入って来た。


そして、主催者に今回の事情を説明した。


そして、「観客の皆さんには、私から話をさせて下さい。もし、今回の事が許せないと言うのであれば、その時、私たちは、順位を剥奪されても構いません。後の事は、主催者と観客の皆さんにお任せします」


リリーは、関係者室の前で、他の人が入って来ないように立っていたが、リックの話が済んだ気配を感じて、その部屋の前を離れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る