3-3 協力者

 ヘレナ・レノーアは寮の自室のベッドに寝転がって、窓の外を眺めていた。昼過ぎの清々しい陽光の下、普段となんら変わりない風景がある。そこからはちょうどチセとフロレンツィアが魔法の練習をしていた雑木林が見えた。ヘレナは二人が毎朝そこから出てくるのを密かに眺めていた。フロレンツィアが自分とイレーネ以外とあそこまで親しくなるとは予想だにしていなかった。フロレンツィアは十分な社交性はあるが、社交的ではない。自ら進んで他者と関わる人間ではなかった。そのため、彼女が毎朝チセと共にいることはヘレナを驚かせた。そして同時にヘレナは二人の関係に興味を抱いた。フロレンツィアがチセにライバル意識を抱いていることはすぐにわかった。彼女は大人びているようで、案外子どもらしいところがある。事あるごとに、本人に知らせることすらせず、チセと密かに勝ち負けを競っているらしかった。しかし、当のチセは彼女との優劣に興味がないようで、彼女よりもむしろ幼馴染みのナノを気にしているらしかった。当人たちが気づいていないであろう三角関係をヘレナは面白く思い、見守っていた。そしてナノと友人になってからは、チセがナノを気にかけるのも大いに理解できた。ナノは天才だが、同時にあまりに不器用でもあった。故に友人であると同時に、どこか世話の掛かる妹という印象を抱かされた。

 彼女たちとの関係は暫く続くものとヘレナは思っていた。しかし、それはなんの前触れもなく崩れ去った。突如としてチセが行方不明となり、続いてナノまでも学校を去った。チセを探していたと思われるフロレンツィアがなんらかの事件に巻き込まれ、その事件で彼女は姉を失った。フロレンツィアは事件について何も語ろうとしない。ヘレナも無理に聞くことはしなかった。だが、なにがあったかの察しはついていた。事件後、ヘレナがフロレンツィアに彼女のことを尋ねた際に、反応が今までと異なっていた。フロレンツィアは憎悪を押し殺すような表情を見せた。それは明らかに心配から来るものではなかった。

「そうか……チセとナノは私たちと同じか」

 その時、ヘレナの呟きをかき消すように俄かに部屋の扉がノックされた。彼女はベットから起き上がり、手櫛で軽く髪を整えながら扉へと向かう。

 扉を開け、その向こうに立っている人物を目にした瞬間、彼女は驚きのあまり数瞬間固まった。

「ナノ……」

相対する相手の名がその口から溢れる。

 ヘレナはナノの瞳に目を奪われた。その瞳は身寄りのない子どもを思わせる弱々しい光を帯びていた。

「助けて」

聞こえるか聞こえないかの小さな声でナノが言った。

「どうしたの?何があったの?」

ヘレナはナノの様子に尋常ではないものを感じ、口早に問うたが、ふとナノが口籠っている様子に気がつき、それから落ち着いた調子で再度問いかけた。

「もしかしてここじゃ話しにくい?」

 ヘレナは彼女を部屋に招き入れると、机に座らせた。ヘレナもその向かいに座る。

「イレーネは?」

ナノが部屋を見渡して言った。

「買い物に出かけてる。イレーネが居なくても問題はない、よね?」

「問題はない。フロレンツィアは?学校に居る?」

「色々あって、今は実家の方に居るよ。でも今日一度学校に来るって言っていた。予定だと、もうすぐ来ると思うよ」

 その時、部屋の扉がノックされた。

「噂をすれば……」

ヘレナは言いながら、扉へと向かい、来客を迎える。

 そこには予想した通りにフロレンツィアが立っていた。彼女はヘレナの肩越しに部屋の中を見、そしてそこにナノの姿を認めると、ヘレナを押し除けるように部屋の中に入った。

 フロレンツィアは机を挟んでナノの前に立ち、椅子に座ったままの彼女を睨み付けるように見下ろした。

「……ナノ」

フロレンツィアの目には疑惑と憎悪が混じり合った異様な色があった。

「あの男はどこ?」

「男?」

「あなたもチセも仲間なんでしょ!姉さんを殺した奴と!」

「仲間とは少し違う」

「やはり知っているのね」

「知ってはいる」

「なら私の質問に答えて。あの男はどこに居る」

「私のお願いを聞いてくれたら会わせる」

「お願い?聞くと思っているの?」

「だからあの人とは仲間とは違う。ちゃんと話を聞いて」

「ちゃんと話を聞いてですって……!よくそんな口がきける。あまりふざけないで。あなたたちは姉さんを殺したんだ」

「私は殺していない」

「本当にあなたは一々的外れなことしか言わない。チセがいないとまともに話さえできない」

 フロレンツィアの言葉にナノはばっと立ち上がった。

「ちょっと」ヘレナが慌てて二人の間に割り込む。「フロレンツィア、私はなにがあったのか知らないけど、少し落ち着いて。あまり寝てないでしょ。ひとまず冷静になって。ナノも」

「……彼に会わせたら私のお願いを聞いてくれる?」

「内容による」

「分かった。着いて来て」

ナノはヘレナとフロレンツィアを横切り、そのまま部屋の外に向かって歩いていく。

 彼女がドアノブに手をかけようとした時、不意に扉が開かれた。

「たっだいまー」

 買い物袋を両手に下げたイレーネの満面の笑みが、ナノの目に飛び込む。

「あれ?ナノ?」イレーネは目を丸くする。「なんで?」

イレーネの無邪気な笑顔にナノは瞬時固まり、それから俯き、思い詰めたように片手で顔を覆った。

「私はなにを考えているんだ……」

そしてそう小さく呟くと、フロレンツィアを振り返った。

「フロレンツィアだけ着いて来て」


・ ・ ・・・・・・………─────────────────………・・・・・・ ・ ・


 ナノはフロレンツィアを伴って寮を出ると、その近くの雑木林に入って行った。 

 人気はなく、二人の間の張り詰めた空気には不釣り合いな暖かな木漏れ日が静かに降り注いでいた。

 入学当初、チセが魔法の練習をしていた辺りでナノは足を止めた。

「……何故ここに?」フロレンツィアが尋ねる。

「彼のところに連れて行く前に、話しておくべきことがある。フロレンツィア、私には彼をここまで連れてくることはできない。だからこちらから向こうに行く必要がある。でもそれには危険が伴う」

「脅しのつもり?」

「違う。もし向こうで彼らがフロレンツィアの存在に気がついたら、フロレンツィアは殺される。すぐには殺されなくとも実験体として使われるかもしれない」

「……彼らって誰ですか?」

「人間」

「人間?一体なにを言っているのですか?」

「彼らは私たちのような魔法が使える者を人間とは呼ばない。魔女と呼ぶ。人間にはそんな力はない。彼らにとって魔女は排除すべき敵」

「魔法が使えない……それにあなたもその彼らの言うところの魔女でしょう?」

「確かにこの世界に人間は居ない。外側に居る。私が殺されないのは、私が人間の手で作られた魔女だから」

 フロレンツィアは困惑と動揺の目をナノに向けた。が、何も言わなかった。ただ頭の中でナノの言葉を、その裏側にある真意を理解しようと試みるように押し黙っていた。

「私が言っていることの真偽は、来れば否応なしに分かる」ナノが続けて言う。「でもさっきも言ったように危険が伴う。もちろん私ができる限り守りはするけど、絶対の安全は保証できない」

「……チセは?」

 フロレンツィアの口から小さくこぼれた名は一瞬だが、ナノの顔に強い陰りを落とした。

「チセもナノと同じということ?」

「チセと私は違う。確かにチセも私と同じように生み出された。でも私とは違う。チセだけは自分を失わなかった。チセだけが私に優しくしてくれた。チセだけが虚偽に身を委ねなかった。だから一番苦しんだ。だから逃げなかった。私なんかを助けた。だから……殺される」

ナノの声はひどく震えていた。「チセは本当にフロレンツィアを友人と思っていた。チセだけは恨まないで欲しい」

 時が止まったような静けさが数瞬だけ辺りを支配した。フロレンツィアはナノが口にした事柄と、そしてそれに真実味を与えるような、悲しみと悔恨に歪んだ彼女の表情と声色に固まり、それから絞り出すように言った。

「チセが、殺される……?」

 フロレンツィアは頭が真っ白になるほどの混乱の頂点にあった。視界に映るものすべてがどこか遠くにあるように小さく見え、葉擦れの音が異様に大きく聞こえる。空になった頭の中を種々な感情、雑多な記憶が満たした。

 この場所で初めて見たチセの純粋な笑顔。ナノに向ける優しげな微笑み。授業中の真剣な横顔。最後に見たチセの涙――些細な思い出から強烈に頭に焼きついている記憶が雑然と頭のうちに浮かび上がっては、消えていく。

「チセが殺されるってどういうこと……?」

「チセはこのままだと魔女を殺すための兵器の動力源としてその命を使われる」

「でも、私一人だと彼女を助け出すのは難しい。だから協力が欲しい」

「それはつまり裏切り者になるということ?」

そう言ったのはフロレンツィアではなかった。

 ナノは声がした背後を振り向いた。一際大きな木の横にヘレナが立っていた。

「あなたは魔女狩りの魔女でしょ?」

「なんで……」

ナノのわずかに裏返った声が響く。

「私たちも同じだから」

「同じ?そんなのあり得ない。だってヘレナはフロレンツィアとは幼馴染だし……」

 ナノはフロレンツィアから距離をとるように大きく後ろに跳んだ。直後、先刻までナノが居た場所を短剣の刃が一閃した。その襲撃を行なった者を捉えた瞬間、ナノの目は大きく見開かれた。

「どうして……?」

 その呟きは突如として人が出現したことに対してではなく、自分を殺そうとした人物があまりにも予想外の者であったためであった。

 そこには短剣を手にしたイレーネが立っていた。

「流石。動揺しているように見えても、これにも反応するなんて。いや、それともフロレンツィアまでも警戒して距離を置いただけ?」

「……イレーネ?」

 フロレンツィアもまた動揺の中、絞り出したような声を上げた。

 イレーネはほんの一瞬だけ背後のフロレンツィアを一瞥した。そして寄る辺ない子供のように不安に駆られ怯えている彼女の様に警戒するほどの価値を見なかったためか、またナノだけに目を向けた。

「裏切り者は殺さなければいけない。知るべきでないことを知ってしまった者も」

イレーネが言った瞬間、ナノは50センチほどの棍棒を生み出し、それをもって彼女へと踏み込んだ。

「フロレンツィア逃げて!」

 ナノの声に背を押されるようにフロレンツィアはイレーネと反対方向へと走りだした。

 ナノの棍棒とイレーネの短剣が交わる音が雑木林の底に響く。

 イレーネはナノと武器を交えた瞬間、彼女の目の前から忽然と姿を消した。そして次の瞬間にはナノの背後から剣を横に一閃させていた。ナノは体勢を低くして、その刃をかわす。

 ナノが振り向き様に棍棒を振るった時には、すでにそこにイレーネの姿はなく、10メートルほど先のヘレナの真横に彼女は居た。

「……瞬間移動」ナノが口の中で呟くように言った。

「そう。それが私の魔女としての能力。ナノは知らなかったよね。私が固有の能力を使えることすらも」

「イレーネ、彼女は自身の魔力を周囲に展開させて、そのわずかな揺らぎを感知している。天才だとは思っていたけど、そんな芸当までできるとはね。それに全身にシールド魔法を展開してもいるから、魔力消費は相当のはずよ。長く保ちはしない」

 ナノはヘレナたちが話している間に棍棒をもう一本生成し、両手に構えた。とりわけイレーネの動きに注視していたが、まだ手の内を見せていないと思われるヘレナに対しても強い警戒心を持ち続けていた。

「私も持っているよ、能力」

ヘレナはそう言って、ナノを指差した。正確にはその指先は彼女の背後を指していた。

「フロレンツィアを放っておいても良いの?」

 ナノは二人への警戒を緩めることなく、背後を一瞥した。そこには見えない何者かに向かって、魔法の腕で攻撃を放っているフロレンツィアの姿があった。

「なにを……やっているの?」

「なにをやっているのか、いや、彼女がなにを見ているのかはナノなら予想がつくでしょ?」

ヘレナが微笑を浮かべる。「だってこれはナノの能力だもの。便利なものだ。この力ならナノが一人でここまで来られたのも分かる」

「他者の力を真似できるってこと?」

「模倣、それが私の能力。模倣する能力の使い方もその欠点も私には分かる。ナノ、あなたの力は一言で言うなら催眠でしょ。虚実を真実と誤認させ、無いものを有るように見せる。その反対も可能。確かにこの上なく厄介だけど欠点もある。対象者が発動者の魔力に晒され続けている間しかその効果が発揮されない。今あなたがやっているように全身をシールド魔法で覆ってさえいれば防ぐことができる。自分と同じような能力を警戒して最初からその対策を取っているのは流石だよ。でも状況が悪すぎる。あなたの能力は既に封じたも同然。その上での二対一」

ヘレナが話を終えるより先にナノの背後から魔法の腕が伸びてきた。ナノはすんでのところで回避する。

「いや、三対一だ」

「それでも私の方が強い」

 ナノは言うが早いか、地を蹴り、一瞬でヘレナとの距離を詰め、彼女目掛けて棍棒を振るった。ヘレナは後ろに下がり、それを避ける。

 ナノは追撃を加えなかった。先刻まで右手側に居たイレーネが消えていたためである。次の瞬間にはイレーネがナノの左手側から現れた。

 イレーネは間髪入れずに短剣を振るう。ナノはそれを回避すると同時に、左手の棍棒を手放し、流れるような動作でイレーネの手首を掴んだ。そしてそのまま彼女を引き寄せ、その腹を蹴り上げた。

 それ以上の追撃はヘレナが許さなかった。彼女は魔法で生成した剣をナノ目がけて振り下ろしてきた。ナノは右手の棍棒でそれを防ぐ。その一瞬のうちにまたもやイレーネが消えていた。

 ナノはヘレナの攻撃を捌きながら考える。

 イレーネを蹴り上げた際に確かな手応えはあった。シールドで覆われてはいたが、確実に蹴りの衝撃はその奥まで伝わっている。一切の加減もしていないため、

少なくとも先程までのように機敏には動けないはずである。それでもイレーネの能力が極めて厄介なことは変わらない。一瞬でも気を抜けばやられる。だが、双子の能力に全く欠点がないとも考えられない。なぜヘレナは距離を取らず、あえて近接戦を挑んできているのか。なぜイレーネは腕を掴まれた瞬間に逃げなかったのか。

 ナノは姿の見えないイレーネを最大限警戒し、そして賭けに出た。

 先刻ヘレナが指摘した通り、ナノは自身の魔力を周囲に展開し、その揺らぎで危険を察知していた。そして今、彼女はその範囲を大幅に広げた。

「ヘレナの能力の弱点はなんとなく分かってきたよ」

ヘレナの剣を躱しがら、ナノが言う。「他人の能力を使用している間は簡易な魔法しか使えないのでしょ。それに私の能力を使いこなせているわけでもない。ヘレナを自由にさえさせなければ、フロレンツィアへの催眠もおざなりになる」

「今日は、随分おしゃべりだね、ナノ」

「近接戦闘で私がヘレナに負けることは絶対にない」

「確かにこの距離でナノに勝てるイメージは湧かない。私一人だったらね」

 ヘレナが剣を突き出すのとほぼ同時に、ナノの右方向からイレーネが生み出したと思われる剣が飛んできた。ナノはヘレナの突きを棍棒でいなしつつ、僅かに後退することで飛んできた剣をも回避する。刹那、ナノの背後にイレーネが現れた。

 完璧なタイミングだった。

 あらゆるものが遅々として流れる時間感覚の中、ナノはヘレナの勝ちを確信し、安堵したように緩んだ表情を見た。

 イレーネがナノの胴体を横に切るように剣を振るう。

 その刃はナノの体を切り裂く、その寸前で止まった。

「なっ!」

イレーネが驚愕した声を上げる。

 イレーネの剣は、地面から突如として出現した半透明の腕によって止められていた。地面から現れた腕はそれ一本ではなかった。イレーネが気がついた時には既に、彼女の右足は地面から出現したもう一本の腕に絡め取られていた。イレーネが右足に絡みついたその腕を切り落とそうとした瞬間、さらに多数の腕が彼女の背後から現れ、数瞬のうちに彼女の全身を縛り上げた。

 腕の発生地点にはフロレンツィアが立っていた。 

「フロレンツィア!」

ヘレナが憎々しげに彼女を見、そしてナノを睨んだ。

「これで一対一」

 ナノのその言葉にヘレナは苦々しげに歯をくしばり、距離を取ろうと後退する動きを見せた。しかし、ナノがそれを許さない。彼女はヘレナが後ろに逃げるよりも早く距離を詰め、棍棒を振るった。

 意識を他に割く必要がなくなったナノの動きはそれまでのものとは一線を画していた。ヘレナは数度の攻撃をなんとか凌ぐことはできたが、気がつくと、なにが起こったのかさえ分からないままに地に伏していた。

「誤算だったよ」

 魔法で生成された縄でイレーネとともに木に縛りつけられたヘレナが言う。

「ナノの力を見誤っていた。フロレンツィアに逃げられても、ナノ一人だけに全力を注ぐべきだった」

「あなたたちは一体何者なの?」ナノが尋ねる。

「可哀想なフロレンツィア」

 ヘレナはナノの問いには答えず、彼女の半歩後ろから困惑目を向けているフロレンツィアに対して言葉を投げかける。「何も知らず、のうのうと生きていれば良かったのに」

「一体、どうしてこんな……ずっと私を騙していたの……?」

「騙してなんかいない」イレーネがぼそりと呟くように言った。「言わなかっただけだ」

「あなたたちは魔女狩りの魔女と言っていたけど」ナノが言う。「この地に居る協力者というのは、あなた達のことだったの?」

「協力者だったとしてどうする?」ヘレナが挑発的な微笑を浮かべる。「他の協力者の居場所を聞き出す?別にナノはそんな事の為にここに来たわけではないでしょう?」

 その言葉はナノに対してであり、その表情もナノに対して向けられたものであるはずなのに、ヘレナの視線はずっとフロレンツィアに向いていた。

 何かを探るようなその目にナノが違和感を覚えた刹那、フロレンツィアの短い悲鳴が上がった。ナノは振り返り、そして彼女の右足に蛇のように太長い半透明の縄が巻きついているのを見た。それはヘレナの右足から伸びてきていた。ナノは瞬時に刀を生成し、それを切断すると、刀を手放し、ヘレナとイレーネの額を掴んだ。

 双子は同時に目を見張り、同時に意識を失った。

「もう訳がわからない」

 二人が眠るように目を閉じたのを見て、フロレンツィアが静かに声を上げた。「誰を信じたら良いの!ヘレナとイレーネは昔からの友達なのに……どうして……チセもあなたも、みんな……みんな知らない人になる!」

「真実を知りたいなら私と来て」

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