30話

昼休みになって、私は白雪くんの席の近くにいって少し小さい声で会話をしていた。


「二人三脚...の練習どうしようか?私は少し2人で練習したいなと思ってるんだけど...」


「時間割の中に体育祭練習あるから、まぁ...ある程度は大丈夫だと思いたいけど、確かに少しは自主練した方がいいよね」


会話の内容は朝のHRで決まってしまった、私と白雪がペアになる、二人三脚の練習についてだ、前言ったと思うけれど私は運動が苦手だし、そもそも二人三脚と言うものを少しは知っているがやった事がないため、自信というか、不安がいっぱいだ


「そう言ってくれるのならよかった、ならどこで練習する?」


「木空さんは目立つの苦手そうだから、そうだね、家の中で少し練習するぐらいにしとく?さすがに走ったりとかは出来ないと思うけどその場で僕と木空さん、お互いの内側の足首を縛って歩いてみるぐらいは出来そうじゃない?」


「確かに、それぐらいは出来そうだしいい練習になるかも」


私は白雪くんの提案に同意しながらも、心の中で(私の事考えてくれたんだ!)と少し喜びと感者をしていると、後ろから誰かが抱きついてきた。


「んにゃ!?」


急に抱きつかれていたから、少し変な声を出してしまいながも、私が後ろを振り向くと日作ちゃんが顔を少し赤らめながらも申し訳なさそうな顔で私に謝ってきた。


「そんな声するとは思わなくて、その、ごめんね?」


「だ、大丈夫だよ...?少し変な声出しちゃってこっちもごめんね」


私も一応謝って羞恥心で心が一杯になってしまったため、自分の席に急いで向かってその後座って本を読む。


(恥ずかしいよぉぉぉ....)


と心の中で叫んだが周りの視線が恥ずかしくて、本のページをめくるのも恥ずかしく感じてしまって昼休みが終わるまで、その体制から動けなかった。


あれから放課後になって、ようやく緊張感が結構無くなって、帰りの準備をしている時だった。


「木空さん一緒に帰ろう!」


と白雪くんが声をかけてきた。


「わかった!...あれ?日作ちゃんは?」


私は周りを見渡すと日作ちゃんが居ないことに気づくいたので、白雪くんに聞いてみる。


「日作ちゃんは帰りのHR終わってすぐ準備終わらせて帰ったよ?」


「そうなんだ」


私はそう答えると昼休みにあった事を考えて


(もしかするとまだ私が怒ってると感じてすぐ帰っちゃったのかな?)


と思ったがそんなことないだろうなとすぐに思いなおし、白雪くんと一緒に帰るために急いで帰る準備を終わらせるのだった。

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