29話

私は少しもう学校かと思いながらも、白雪くんと日作ちゃんの3人で会話をして階段を登る。廊下を歩き教室に着くと、私は「準備してくるね」と言って席に向かい私は机の上にバッグを置いて、教科書等をだして準備を始めるのだった。


「起立、礼!」


「お願いします!」


準備が終わって少し経つと朝のHRが始まり、先生が色々今日の予定などを話して最後にこんな事を言った。


「あと、これは私のミスなのだが!間違って今日の1時間目が体育祭の種目決めなの伝え忘れてた!うむ!すまない!」


おじちゃんの先生が最初はすまなさそうな声だったがすぐ開き直った声でそう生徒たちに言い放ち、私は苦笑いをしてしまう。

他の生徒は先生にツッコミしたり、ギャグ漫画でよくある倒れ方してたり...寝てたりしてる人もいた...


「というわけで1時間目は体育祭の種目決めだ!後朝のHR終わり!終了!」


とりあえず私の担任の先生はその一言で朝のHRを終わらせた。


(あの先生、なんか...押しが強いんだよなぁ...眼力叱り...あと...)


キャラがブレブレだし...とか思っていると、白雪くんと白雪くんの友達の声が聞こえてきた


「白雪はさぁ、体育祭何に出るんだよ?」


「俺の予想は的に多分、ガッツリ走る系じゃないと見た!」


「そうだね、僕少し運動苦手だから少し楽な種目にしたいな」


「うーん...パン食い競走とか?」


「そんな種目、リアルに無いだろ...アニメの見すぎだ...と言いたいところだがあるかもな」


私はそれを聞いて(いや、ないと思うよ...?)と心の中でツッコミをしてしまう...

とりあえず、本の続きを読もうと机の物入れから本を取り出し、私は本のしおりを挟んだ所を開き、少ない休み時間に本を少し読むのだった。


少しして1時間目の予鈴がなり、先生が教室に入ってきた、そして「挨拶めんどくさいと思うのでこのまま始めるねー」と言ってそのまま自分の席に座ってしまう。


「え、えーとそれじゃあ種目決めを始めます」


少したって、黒板の前に体育委員に決まった男女の生徒が困惑ししながらもそう言い、黒板に種目を書き込む。

100m走を初めとした綱引きや大玉転がし等のよくある種目や、パン食い競走とか借り物競争等のようなアニメでしか見たことないような種目もある。


「それじゃあ、種目言っていくのでやりたいあったら言ってください」


と、体育委員の男子の生徒が言って種目決めが始まるのだった。


この学校の体育祭は全員参加の種目を除くと、1人につき2個種目決めなきゃ行けないため結構悩む人もいる。

そして結果を言うと、私は借り物競争と白雪君とペアで二人三脚をすることになり、白雪君はさっき言った私とペアの二人三脚と100m走を、日作ちゃんはパン食い競走と...男女反転競走という、名前の通り男女で服を入れ替えるという誰が考えたのか分からない競技に決めていた。


「それじゃあ種目決めをこれで終わる、後今日から白組の勝利を目指して練習するように!」


体育委員の男生徒がそう言い終わると同時に終わりのチャイムがなる。


(このクラス...白組だったの?)


それと同時に私達のクラスは白組だと知るのだった。

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