26話

私と日作ちゃんそして白雪くんはとりあえず家の中に入ってリビングにそれぞれ座る。


(一応お父さんとお母さんの部屋は残ってるけど....大切な物とかあるし...)


私は自分一人で考えていてもしょうがないと思い、白雪くんに話しかける。


「白雪くんの部屋どうしたらいいかな?」


「えっと....その事なんだけどリビングにあるソファー借りて寝るから大丈夫だよ?」


白雪くんは少し申し訳なさそうな顔でそう答える。


「でも、熱も治ったばっかり出し...少しでも安静にしておかないと...」


私は心配しつつもそう白雪くんに言うと、日作ちゃんも頷き同意してくれる。


「そうだよ白雪くん、そんなに早く熱引いたりは普通しないんだから、もう少し安静にしといた方がいいよ?」


それを聞いて白雪くんは少し考えたあとこう言う。


「わ、わかったよ、ベットで寝るよ、でも部屋結局どうするの?」


私はそれを聞いてな確かにどうしようと再びまた考えようとした瞬間、日作ちゃんがこう答えた。


「白雪くんまた木空さんの部屋で寝たらいいじゃん」


「「何言ってるの!?」」


私と白雪くんは同時にそう言う。


「いや...熱出た時に一緒に寝たから今更じゃない?後ほら、私と白雪くんだったら変だしー、後少し私の部屋少し汚いし...」


日作ちゃんは焦りながらもそう色々言い訳する。


「まぁ...白雪くんがいいならいいけど」


私は日作ちゃんの言い訳を聞いて、まぁそうかもと思ったからそう了承する。


「えぇ....んーまぁいいよ」


白雪くんもしばらく悩んだ後そう了承してくれたので、白雪くんは私の部屋で寝泊まりする事になった。


(なんか...少し誘導された気がするけど気の所為だよね?)


そう思いつつ、しばらく少しして何しようかなーとぼーとしていると、黒玉ちゃんが私の肩に乗ってくれる。


(可愛い)


そう思いながら、テレビをなんとなくつけてみると、少し早い気もするけど妖怪特集みたいな番組があった。


「ありゃ?妖怪特集するには早くない?」


いつの間にかメイド服に着替えていた日作ちゃんはそう言ってテレビの方を見る。


「確かにそうだね」


いまさっきまで椅子に座ってスマホで小説を見ていた、白雪くんがこっちにきて私の横に座って来たので少しびっくりしたが3人、黒玉ちゃん入れたら4人?でそのテレビを見る。

番組ではよく聞くカッパ等の妖怪や今まで聞いた事がなかった妖怪まで紹介されている。


「こんなに妖怪っているんだね」


「まぁ一昔前に妖怪のゲームが人気だったし、それくらい居るのは当然なんじゃないかな?」


「あのゲーム懐かしいですね」


と、3人で色々会話しながらそのテレビ番組を見ていたのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る