25話
(今日少し疲れたかも...)
私はそう思いながら帰る準備が終わり、一応忘れ物してたらダメなので引き出しの中を確認する。
(忘れ物なし)
そう確認し終わって、私は白雪くんに声をかける。
「白雪くん一緒帰ろう」
「うん、わかった」
「私も一緒に帰っていい?」
白雪くんが了承してくれたすぐに日作ちゃんが後ろから声をかけてくる。
「「いいよー」」
私と白雪くんはそう了承し、3人で帰る事になった。
帰り道、私と白雪くんは朝何があったのか白雪くんがいいよといった範囲で日作ちゃんに伝えた。
「そんな事があったんだね....やっぱり私より木空さんが行って良かったねー」
黒玉ちゃんが白雪くんの頭の上で回っているのを皆で笑顔で見守りながら、日作ちゃんがそう言ってきた。
「やっぱりって?」
白雪くんが日作ちゃんに向かってそう聞く。
「なんか...感..?後...私より木空さんの方が白雪くんの事よく見てそうだったからかな?」
日作ちゃんは目の前に来た黒玉ちゃんを触ろうと少し手のひらを出してみながらそう答える。
「そんなに私って白雪君の事見てた?」
「うん、今日の朝ご飯の時だってチラチラと白雪くんの方見てたじゃん?」
「嘘!?」
私はそれを聞いてびっくりした後に少しづつ恥ずかしくなる。
「...白雪くん?な、なんか固まってるけど大丈夫?!」
私が歩きつつ顔を赤らめていたのに対して白雪くんはその場に立ち止まっていた、日作ちゃんが白雪くんに近ずいて少し揺らすと白雪くんはすぐハッとした顔になって「ごめん」と言う。
「少しびっくりしちゃってさ」
続け白雪くんはそういう、黒玉ちゃんは「本当に大丈夫?」と言うような感じで白雪くんに時々近ずきそして距離をとるのを繰り返しながらも周りを飛んでいる。
「びっくりする要素あった?」
私は疑問に思ってそう言ってしまう。
「あ、もしかして恥ずかしかったり?」
「...うん」
白雪くんはそう言って小さく頷く、それを聞いて私は「は、早く家帰ろうか!」恥ずかしくなってきたので慌ててそう言う。
「いいよー」
日作ちゃんはそう言って歩いて行くのだが少しニヤニヤしていた。白雪くんは日作が歩いているのを見て慌てて歩き始めたのだった。
しばらくして家に着く。
「えっと...そういえば白雪くんってちょっとの間だけど木空さんの家に住むんだよね?」
そう日作ちゃんが聞く、白雪くんはまだ恥ずかしそうだったので私が変わりに「そうだよ」と答える。
「....部屋って余ってる?」
その言葉に私は「そうだったー!」と叫ぶのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます