21話
私は着替え終わってご飯を食べた後、家を出て今白雪くんの家に向かっている。
(か、会話が思いつかない...)
家を出てから、私と白雪くんは一言も喋らずに向かっているため。
(そろそろ会話した方がいいよね...?)
と思っているけど、思いつかない...
「...そういえば、あの人が言ってた日作ちゃんの部屋にあるベット下...結局何があったんだろう」
私は夢で言われた事を思い出し言うと白雪くんは考える顔をして。
「今日学校終わったら確認してみたら?」
そう言った。私も確かにと思い「そうだね」と言って白雪くんの少し顔を見つめる。
「...な、何か僕の顔に着いてる?」
「あ、えっと...大丈夫かなって...」
私は白雪くんの顔を見つめていた事に気づいて顔を赤くしながら手を振りながらそう弁明する。
「と、とりあえずき、気にしないで....」
「いいよ」
「あ、ありがとう」
私はその後恥ずかしくて少し下を向いて歩いていた、少して白雪くんがとあるマンションの目の前で止まる。
「ここ?」
「そうだよ」
私は顔を上げるとそのマンションはだいたい14階ありそうに見える、私は白雪くんと一緒にマンションに入って行くのだった...
マンションの中に入って白雪くんがドアを開けて入っていったので私も慌ててそのドアを通りエレベーターの前まで来る。エレベーターは8階に止まっていたので降りてくるのに時間がかかりそうに見えた。
「マンションの中ってこんな感じなんだね」
「...そうだね」
白雪くんは少し元気がないようにそう答えたから、私は心配して白雪くんの顔をみると少し怖い顔をしていた。
「し、白雪くん?」
私のその声に白雪くんはハッとした顔をしていつもの調子で「大丈夫だよ」と言った。私は少し心配しつつもエレベーターが降りてきたので乗り込んで言う。
「ね、ねぇ...白雪くん」
「どうしたの?」
「その....」
私は覚悟を決めて言った。
「もしも嫌な事とか吐き出したい事があったら言ってね?」
「わかった」
白雪くんはそう言うとドアが開く、(5階なんだ)と思いつつエレベーターから白雪くんが出たので私もあとを追うように出ると、いつの間にか黒玉ちゃんが起きていて白雪くんの周りをクルクル回っていた。
「大丈夫だよ...」
と白雪くんが小さく言ったので、本当に大丈夫かな?と思いながらもついて行き、白雪は503号室の前で足を止めた。
「ほ、本当に大丈夫?」
「うん」
私のその声にそう返して白雪くんは鍵をバックから取り出して鍵を回しドアを開けた。
「「お、おかえり...」」
ドアが空くと同時に男女の声が聞こえた、そして白雪くんはその声を聞いた瞬間。
「木空さんごめん」
そう言って私の手を取って走り出した。
「え?え?」
私は困惑しつつも転けないように走り、エレベーターの中に入った。
「....だ、大丈夫?と、というかいまさっきの人は?」
私は困惑しつつも白雪くんにそう質問する、白雪くんはいつもと違う少し怒ったような声で。
「俺の親」
と答えた。
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