16話
(大丈夫かな?白雪くん...熱とかないならいいんだけど)
私は少し前、保健室に白雪くんを連れて行って、現在、授業終わって着替えてるところだ。
(帰りのHRまでに白雪くん元気になるかな?)
そう思いながらも私は着替え終わってサブバッグに体操服をいれる、そして自分の教室に戻ろうとして教室のドアを開けて出ようとした時、後ろから小さいが私が聞こえるぐらいの声が聞こえた。
「木空ってさ、最近白雪くんに近すぎじゃない?」
「わかる、まぁ木空なんかと白雪くんが付き合うわけないんだどね〜」
「てか白雪くんと付き会えるなんて夢見てるわけないじゃん、夢見てたら馬鹿だよ、白雪くんは誰にでも優しいのにね、別に木空だけに優しくしてるわけないのにね」
(知ってるよ...そのくらい)
私は心の中でそう否定して、どのクラスかも分からない人の悪口を聞くのが嫌になったので、ドアを少し勢い良く開けて教室に戻るのだった。
教室に戻った後、今日持ってきた本を読んでいるとあっという間に帰りのHRになった。
「「きおつけ、れい」」
席に座って、そういえば確認してなかったと思って、白雪くんの席を見るがそこに誰も座っていなかった、多分まだ保健室なのだろうと思ってしばらくしていると、先生が話し始めた。
「えー白雪くんは熱が出たそうなので、先に帰ったんだけどー、先生プリント渡すの忘れちゃってて、誰か持って行ってくれない?」
先生がそう言った瞬間、皆手が上がる、やっぱり人気者だなと思っていると声がした。
「先生!木空さんはどうですか?かなり家が近かったと思うんですけど」
後ろの方にいる男子がそう言った、うんやめて欲しい、あの悪口言ってくる人達がまた感じがいして、私をいじめて来るかもしれないのでやめて欲しいと願っていると、みんながそれがいいなとか言ってる、絶対これ行かせられるよぉ、などと思っているとまた先生の声が聞こえる。
「わかりました、それじゃあ木空さんお願いできます?」
先生、その圧力のある笑顔やめてください、怖いですよ。
「はい...分かりました」
私はあっさりと折れてしまって私はそう言うだった。
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暑い...体がくらくらする、僕は今歩きで帰っている、親なんて迎えに来ない、どうせ黒玉ちゃんと話している僕が気持ち悪くて昔から僕除け者扱いする、暴力などはないのだが同じマンションの別の部屋に入れるのはどうなのだろうか、そんなことを考えながら前を見る。
「黒玉ちゃん、ありがとう」
少しして僕は黒玉ちゃんに感謝しつつ歩いた、黒玉ちゃんは僕の少し前にいて、周りを警戒してくれている、車が来てないか見てくれているのだ、本当にありがたい、そう思いながら僕は少しゆったり歩いている。
(あれ?こんなに視界ってぼーとしてたっけ?やばい、意識が無くなる。)
そう思った時後ろから「大丈夫?!」と言う声が聞こえた、多分幻聴だろそう思いながら意識を手放すのだった。
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