14話

(今日はあの夢見なかったな)


そう思いながら私はベッドから出る、昨日の月狐くんの夢の続きを見たかったが、運悪く見れなかった。


(まあ、あの夢自体ランダムだったしまた見れるでしょ!)


そんなことを思いつつ私はリビングに降りて歯を磨いて自分の部屋で学校に持っていく物をバッグに詰め込む。


「ご飯の準備出来たよー」


「わかった!」


声が聞こえたので私はリビングに向かった、そこには土曜日に買ったメイド服を着た日作ちゃんがいた。


「意外と動きやすいね、メイド服!」


「あのーなんでメイド服着てるの?」


私は結構似合っているメイド服を着た日作ちゃんを見てそう言う。


「なんか着るならここだな!と思いまして着てみた、どう?似合ってる?」


「似合ってるけど、この後学校だし着替えるのめんどくさくない?」


「めんどくさいよりロマンが勝つからへーきだよ」


日作ちゃんは少し微笑みながらそう言って、おかずを食卓に並べる。


「そういうものかなぁ?」


私はそう思いながら、運ぶのを手伝ってご飯を食べるのだった...


しばらくして、私は登校準備を整え玄関で日作ちゃんを待っている。


「よーし、しゅつぱーつ!」


そう言いながら日作ちゃんが降りてくる、私は朝から元気だなーと思いながら、日作ちゃんと共に家を出るのだった。


しばらくして私達は学校の靴箱に来ていた、そして上靴を履いて階段を登ろうとしていた時後ろから白雪くんの挨拶が聞こえた。


「おはよう、木空さん、日作さん」


私は振り向いて白雪くんと黒玉ちゃんに挨拶をした。


「おはよう、白雪くん、黒玉ちゃん」


「おはよー白雪くん!黒玉ちゃん!」


「土曜日は急に連絡したのに遊んでくれてありがとう」


白雪くんが微笑みそう言った。


「大丈夫だったし、楽しかったよこちらこそありがとう!」


私がそう言うと白雪くんはありがとう!と言ってくれた、そして私達は教室に向かうのだった。


私は教室に付いて自分の椅子に座って荷物を生理し終わって、まだHRが始まるまで時間があるので、私は席に座って昨日買った本を引き出しから取りだして読むこにした。


「女神様って可愛いな」


不意にそんな声が聞こえる。


(女神様って言わないでよ!私陰キャだよ!?)


そう思いながら、本に集中しようとしても耳が周りの声を拾ってしまう。


「木空さんって髪の毛さらさらだよねーなんかリンスとシャンプーの良い奴使ってるのかな?」


「家が金持ちだから有り得る」


(普通のシャンプーです!!小さい頃からあるやつ使ってます!)


心で私関係の話に回答しつつ本に集中する、そして周りの声と格闘してやっと、HR開始のチャイムが鳴った。


(助かったー)


そう安堵していると教室に先生が入ってくる。


「ホームルームせずに1・2時間目使って抜き打ちテストするぞー」


その言葉に私は再び絶望するのであった....

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