10話

私たちはゲーセンの中に入って、とりあえずクレームゲームをすることにした。


「日作ちゃんと白雪くんは、クレーンゲームどれするの?私はぬいぐるみかな?」


「私フィギュアにしようかな 」


「僕はとりあえず見て決めようかな?特に取りたい物もないし」


「あ、このフィギュアのクレーンゲームしよ!」


日作ちゃんはやりたい奴を見つけたようでクレーンゲームに向かっていって、財布からお金を出してプレイを始めたようなので、私は様子を見に行った。


「んー初めてだからよー分からない....とりあえずこれでいいのかな?」


日作ちゃんはなんとなくでボタンを押しているようで、アームがフィギュアの箱を掴んだところを見て日作ちゃんが笑顔に少しなっていた、安心していたと同時にアームが動き出して、フィギュアの箱を掴んだまま取り出し口の上まできて....


「落ちた!落ちたよ!やったァ!」


日作ちゃんはとても大喜びしていていており白雪くんはびっくりした顔ですごいなぁと言っていた、黒玉ちゃんはクレーンゲームのガラスを通りぬけようとしてるのかガラスに体を擦り付けていて、ほっこりしていると。


「あと400円どうしようかな....」


日作ちゃんがそう言ったので確認すると残りプレイ表示があと5回と出ていた。


「あれ?なんで5回?」


「ここののクレーンゲーム500円入れると6プレイになるんだよ」


「そうなの?」


「私も6プレイで取れたらいいなぁ程度でしたら1プレイで取れちゃったから、どうしようかなって....んー他の奴も取ってみようかな?あ、他のところやってていいよー」


「日作ちゃんがそういうなら、木空さんぬいぐるみ欲しいって言ってたから一緒探す?」


「そうしようか、ありがとうね日作ちゃん」


「大丈夫だよー」


「黒玉ちゃん行くよー」


白雪くんがそういうとガラスに体を擦り付けていた黒玉ちゃんは、白雪くんに着いてくるのだった。


「んー?どれにしようかな?」


私がそう言うと、白雪くんが指をさして。


「それとかどう?」


と言ったのでそっちの方向を見ると、そこには猫の可愛いぬいぐるみがあった。


「可愛い!」


「僕が少しだけやり方教えようか?」


「いや大丈夫だよ、日作ちゃんのやつ見てたし、多分いけるかな?」


「頑張ってね!」


白雪くんにそう言われて私はクレーンゲームに500円入れる、1回目は掴むことができなかった....2回目は掴んで少し動かすことが出来た、3回目でギリギリまでいって、4回目で取れた!


「見てみて!取れたよ白雪くん!」


私がそう言ってぬいぐるみを抱き締めながら後ろを振り向くと、白雪くんは笑顔で。


「おめでとう」


と、言ってくれた、よく顔を見ていると少し耳が赤くなってる感じがしたが気のせいかな?と思っていた。


パシャリ


スマホのシャッター音がなったので少し横を見ていると、日作ちゃんは大きなビニール袋をもっていて、もう片方の手でスマホで写真を撮っていた。


「いい笑顔だったよ!」


「え?え?」


私が混乱していると。


「いやー可愛い笑顔だったよ、クラスLINEに送っ」


「やめてぇーーー!!」


急にクラスLIKUに私の顔を送ると言われたので私は慌てて止める。


少しして.....


「ごめん、ごめん袋買ってさ2人探してたら木空さんが可愛い顔でいたのでつい写真を....」


日作ちゃんは謝っている、私は顔をつーんとしてた。


「今回は許すから二度としないでね!」


私がそう言うと、日作ちゃんは後デザート奢ると言ってくれたので少し許すことにする。


あと白雪くんは、私が日作ちゃんを許すまで顔を隠してた、なんでだろう?


ちなみに黒玉ちゃんは白雪くんの頭の上で休んでいた。

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