9話
待ち合わせ場所の橋に着くと先に白雪くんが来ていた。
「おはよう、白雪くん、黒玉ちゃん」
「おはよー!白雪くんと黒玉ちゃん!」
私と日作ちゃんがそう言うと白雪くんは笑顔で手を振ってきてくれた、黒玉ちゃんは少し嬉しそうに白雪くんの頭でくるくる回っている。
「おはよう、木空さん、日作さん」
「それで今日どこ遊びに行くんですか?白雪くん」
「いやー、遊びたいなぁと思って電話しただけでどこ行こうか決めてなかったんだよね」
「なら近くのションピングモールとかわ?」
私がそう提案をする。
「いいねそこにしよう!」
「あんまりここら辺のこと分からないからそこでいいかな」
2人とも同意したので私たちはショッピングモールに向かった。
「そういえば最近変な人ここら辺でるんだよね」
不意に白雪くんがそんなことを言った。
「どんな人?」
「チンピラ?ぽい人って聞いたよ、なんかしつこくナンパしてきて断ったら殴って来るんだってさ」
「そんな人が出るわけないじゃん!」
(それフラグじゃない?)
「日作さんそれフラグじゃない?」
「まあ何とかするしへーきへーき」
「えぇ」
私たちがそんな会話していると前から大柄の男がやってきた。
「おはようございます」
私がそう挨拶するとその男性も笑顔でおはようございますといい去っていった。
「びっくりした例のチンピラかと」
「僕もそう思っちゃった」
「あの人、前に近くの公園のお花に水やりを毎日してるいい人だよ?」
「めっちゃいい人じゃん」
「そうだよね!」
「そういえばショッピングモール着いたら何買う?私は服と本が買いたいんだけど」
「私はお菓子と本買おうかなぁ」
「僕はゲーセンとか行く予定かな?」
「んじゃあ最初ゲーセンとかでも行く?私先に色々買ったら荷物多くなっちゃうし」
「そうだね、そうしようか」
そんな事を話していると私たちはショッピングモールに着いた。
「ちょっと人少ないね」
「そうだねぇ」
「私が来る前のところよりめっちゃ人少ない!」
「そうなの?」
「そうだよ、私の来たところ人が多すぎて結構ごちゃごちゃしてたよ」
「そなんだぁ、って黒玉ちゃんはしゃぐ気持ちは分かるけど遠く行かないでね。」
白雪くんがそう言っているので白雪さんの方向を見ると、黒玉ちゃんがすこし人が多くて喜んでいるのか、色んな人の周りをくるくる回っていている。
「さて3階行こうか、」
少して黒田ちゃんは落ち着いたようで、再び白雪くんの頭の上に帰ってきて、現在頭の上でクルクル回っている。
「そうだね、というか私ゲーセンしたことないけど大丈夫かな?」
「大丈夫だよ木空さん!私も初心者だから」
「言い出しっぺの僕も苦手なんだよね」
ゲーセンは3階にあるので私たちはエレベーターに乗って3階を目指すのだった。
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