結婚生活に夢を感じる者の特徴?!

与方藤士朗

国立大学法学部生・脳の中枢神経に迫る(爆笑)!

 幼稚園中退にして国立大学法学部生・某(当時19)は、ある法律家と法学部生の大宴会の席で、こんなことを言った。


「結婚に夢を感じるのは、脳の中枢神経がいかれているユエンであります!」


 宴席は、失笑と爆笑の渦に包まれた。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 その宴会は、ある地域での無料法律相談会の後だった。

 離婚に絡む問題を相談に来た人がいたようで、そのことで、女子学生を中心にいろいろ皆さん、思うところがあったところに、彼はそんな爆弾を投げたのである。


 宴席後の飲み会で、彼はベテラン弁護士や民法教授の前で、さらに吠えた。

「離婚理由に性格の不一致というが、どこに、性格が正確に一致するものがありますか、馬鹿馬鹿しいにも程があるというものであります!」


 まだ満20歳に達していなかったけど、彼は、酒を飲んでいた。

 大先輩方も、かまわず酒を勧めていた。

 その時の酒は、サントリーオールドだった。


 今なら、飛んだ問題になるのだろうけどね、このお話。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 そんな彼にも、後に縁談が2回も入った。

 最初は母方、次は父方の遠縁からだった。

 なぜかどちらも、「婿養子」の話だった。

 彼はそのどちらも「実力粉砕」している。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 私はねえ、田舎町の一つや二つ、叩き潰すだけの力の持合せはあるものでねえ。

 大体なぁ、クルマがいるような場所は、ニンゲンの住めるところじゃネエンだ!

 運転免許? 死んでも取らんわ。トヨタ某やカルロス某が土下座してもいらん!

 田舎は空気がうまい? くだらん。くその役にも立ちようのねえメリットやな!

 東京程度の空気も耐えられんなら、人間なんざこちらから辞退して差上げるわ!


 わしゃあ、乞食じゃねえ!


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 アホどもが結婚式に200万も使いよるが、そんな金あったら、1年間は並以上の生活ができるで。


 これは、彼の学生時代のサークルの同級生。学部は、違う。


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 彼にとって、結婚生活にともなう「ふれあい」とやらは、偽計業務妨害もしくは威力業務妨害に過ぎないのであろうか。


「オンナコドモの世話など、わしの仕事じゃねえ! 下がれ無礼者!」


 彼がそう怒鳴ったかどうかは、定かでは、ない。

 だが、彼が刀を抜いてそう怒鳴っている姿は、容易に想像つくと言われている。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 この話に関する限り、「話せばわかる」などという言葉は、一切通用しない。

 それを言うなら、「問答無用」という言葉のほうが、より実態に即している。


 犬養毅(木堂)翁も、郷里のこんな後輩には、苦笑を浮べておるに相違ない。

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