結婚生活に夢を感じる者の特徴?!
与方藤士朗
国立大学法学部生・脳の中枢神経に迫る(爆笑)!
幼稚園中退にして国立大学法学部生・某(当時19)は、ある法律家と法学部生の大宴会の席で、こんなことを言った。
「結婚に夢を感じるのは、脳の中枢神経がいかれているユエンであります!」
宴席は、失笑と爆笑の渦に包まれた。
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その宴会は、ある地域での無料法律相談会の後だった。
離婚に絡む問題を相談に来た人がいたようで、そのことで、女子学生を中心にいろいろ皆さん、思うところがあったところに、彼はそんな爆弾を投げたのである。
宴席後の飲み会で、彼はベテラン弁護士や民法教授の前で、さらに吠えた。
「離婚理由に性格の不一致というが、どこに、性格が正確に一致するものがありますか、馬鹿馬鹿しいにも程があるというものであります!」
まだ満20歳に達していなかったけど、彼は、酒を飲んでいた。
大先輩方も、かまわず酒を勧めていた。
その時の酒は、サントリーオールドだった。
今なら、飛んだ問題になるのだろうけどね、このお話。
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そんな彼にも、後に縁談が2回も入った。
最初は母方、次は父方の遠縁からだった。
なぜかどちらも、「婿養子」の話だった。
彼はそのどちらも「実力粉砕」している。
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私はねえ、田舎町の一つや二つ、叩き潰すだけの力の持合せはあるものでねえ。
大体なぁ、クルマがいるような場所は、ニンゲンの住めるところじゃネエンだ!
運転免許? 死んでも取らんわ。トヨタ某やカルロス某が土下座してもいらん!
田舎は空気がうまい? くだらん。くその役にも立ちようのねえメリットやな!
東京程度の空気も耐えられんなら、人間なんざこちらから辞退して差上げるわ!
わしゃあ、乞食じゃねえ!
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アホどもが結婚式に200万も使いよるが、そんな金あったら、1年間は並以上の生活ができるで。
これは、彼の学生時代のサークルの同級生。学部は、違う。
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彼にとって、結婚生活にともなう「ふれあい」とやらは、偽計業務妨害もしくは威力業務妨害に過ぎないのであろうか。
「オンナコドモの世話など、わしの仕事じゃねえ! 下がれ無礼者!」
彼がそう怒鳴ったかどうかは、定かでは、ない。
だが、彼が刀を抜いてそう怒鳴っている姿は、容易に想像つくと言われている。
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この話に関する限り、「話せばわかる」などという言葉は、一切通用しない。
それを言うなら、「問答無用」という言葉のほうが、より実態に即している。
犬養毅(木堂)翁も、郷里のこんな後輩には、苦笑を浮べておるに相違ない。
結婚生活に夢を感じる者の特徴?! 与方藤士朗 @tohshiroy
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