エッセンス・エッセイ vol.9/vol.10

vol.9「学園遊戯部:神隠しの章」

https://kakuyomu.jp/works/16816452219638901475


 前作が異世界での群像劇でしたので、今作では現代での群像劇を意識しています。

 現代が舞台なだけで、ファンタジー要素は強めですけどね。


 キャッチコピーにある通り、

 あらゆる属性を一か所に集めてみた、というのがコンセプトになります。


 ……幽霊、神様、退魔師ゴーストバスター、ロボット、式神、不良――などなど。


 ネタバレありでいきますので、

 本編では終盤まで隠していることを、ここではさらっと言ってしまいます。


 まあ、誰がどれで、どれが誰なのか――は、実際に読んでみてのお楽しみということで。



 テーマは群像劇ではありますが、

 サブとしては「それぞれの秘密」です。


 部室に集まって仲良くしていたメンバー全員には『ある秘密』があって、それが順々に正体が明かされていく……、

 明かされたことで繋がった関係性で、解決までの道も繋がっていくのが、基本的な構造になっています。


 誰の物語か、と言われれば、『みんなの物語』と答えますが、それでも『誰の?』と、聞かれれば、やはり『あの方』を中心にした物語だった、と言うしかないですね。


 ―― ―― ―― ――


vol.10「いもうとりっく:人格エンド」

https://kakuyomu.jp/works/16816452219639125540


 魔法少女もの、第二弾になります。

 前作がオーソドックスだったので、今作は変則的? なものにしました。


 主人公は魔法少女をしている妹の『兄』になります。

 もう早速、ネタバラシでいきますが、

 実際の兄は死んでいて、魔法少女の管理者である不思議な生き物が『兄』に化けていた、というのが、終盤で明かされることになります。


 魔法少女――その管理者である「むるる」が、事故で殺してしまった兄の代わりを務めようとしましたが、しかし、フリのつもりが、徐々に兄の人格に飲み込まれてしまった――


 そのため、最初から終盤まで、「むるる」は兄のフリではなく、兄そのものとして無自覚に過ごしてしまっていたわけですね。


 それを『指摘された時』に初めて気づいた「むるる」ですので、魔法少女たちを騙そうとか、そういった黒い企みはなかったわけで――、悪い奴ではないのかもしれません。


 魔法少女を管理する者が『悪者』、というイメージは、やはりあの商業作品が原因だと思います……。まあ、悪者には悪気なんてなくて、自分の中の正義に則って動いていたり、そうせざるを得ない切迫した状況があったから行動している、ですからね。


 悪事を自覚し、悪事を働く快楽犯罪者は、探さないと見つけられないのかもしれません。



 テーマは「妹」で、


 コンセプトは、

「妹がこそこそとなにかをしているけど、なにをしているのか探ってみよう!」になります。


 騒動に巻き込まれた漫画アニメの中のキャラクターたちの、その騒動を外側から探ってみよう、から始まった物語でした。


 こういうのって、人払いがされていたりして、踏み込めないことが多いですが、兄=「むるる」なので、そこは突破できてしまうという……


 そうして妹の『行動』を暴いた結果、隠してきた兄の死も、同時に妹に伝わってしまう――


 兄のことが大好きだった妹が、足の死を知ったら……


 その結末と、最後まで面倒を見るのは、やはり発端である「むるる」なんでしょうね。



 ―― ―― ―― ――



 今回はひとまとめで、二作品です。

 次回をやるかは未定ですが、書くことがあればやります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る