2 恋と友情の違い

私はとりあえず冷静になろうと席に着いた。席は名前順なので、私の苗字は池田で、理希は山田だから離れているので良かったと思い安心する。先生が入ってきて、自己紹介や、学校の説明などが終わり先生がこう言った。「席替えをしまーす。左側の席の人からくじ引きに来いー」と言った。私は心の中で凄く焦っています。1人でモゾモゾ言っていると、今隣の席の男子が「次池田の番だぞぉー」と言ってくれ私はくじを引きに行った。先生が「移動してくれー」と言いみんなが一斉に動き出す。私は窓際の1番後ろの席になった。私の前の席の人はさっき教えてくれた男子の吉岡晴人くんで、斜め前の席の子は私の親友の、田中花だった。嬉しくて鼻歌を歌いながらみんなが移動するのを待つ。隣の人が椅子に座った。誰だろうと思い見ると理希だった。目が会った。私はどうしようとおもっていると、理希が「よろしくね。陽菜。」と何も無かったかのように話しかけてきたので私は動揺して声がでず、頭を少し下に下げてぺこっとした。久しぶりに理希の顔をまじまじと見るとイケメンだなぁーと思ってしまった。理希がこちらを振り向いて「俺の顔になんかついてる?」と笑いながら言ってきた。昼食の時間になった。私は花を誘おうと思い声をかけようとすると後ろから「陽菜。一緒に食べよ」と言ってきたので私は理希と2人で屋上に向かい一緒にご飯を食べた。くだらない話をしながら食べるのが凄く楽しかった。私は理希と久しぶりに沢山話せて嬉しかった。この時間がずっと続いてほしいと思った。私は頭の中で思った「恋?」私は違う違う、と自分に言い聞かせた。だって理希は従兄弟。好きとかは恋の方じゃない。きっと友情の方だ。

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