1 終わった恋

私の名前は陽菜。私が生まれて初めて恋した相手は従兄弟でした。従兄弟の名前は理希。私と理希は同じ小学校、中学校、高校だ。更に同じ日に生まれて、家も隣同士だ。小さい頃はよく遊んでいた。私達は従兄弟ということを友達に言っていなかった。私は理希といるといつも楽しくて自然に恋に落ちていた。でもこの恋は私の心の中で閉じ込めた。私はいつも一緒にいる友達にこう言われた。「陽菜って理希くんのこと好き?」と言われた。私は「友達として好きだよ」と言った。「私理希のこと好きだから理希とあんまり話さないでね。嫉妬しちゃうから」と言われ私は首を縦に振ることしか出来なかった。そして長い沈黙が流れたとき、こちらに向かってくる足音が聞こえた。そして「陽菜ー!!」と呼ぶ声が聞こえる。振り向かずに声だけで誰の声か確信した。理希の声だ。「一緒に帰ろー」友達が見ている。私は「ごめん。今日他の子と帰る約束してる。」と言い、その場を立ち去った。数日後理希が私を呼び出した。「最近俺のこと避けてる?」私は友情関係を大切にしたかったので、ついこう言ってしまった「私理希のこと嫌いなのもう話しかけないで」と言った。その日から会うと気まずくて目が合ってもすぐに逸らしてしまう。そして来年度以降からは理希とは同じクラスになることはなかった。6年間が経った今私は高校1年生になります。「新しい学校、新しい教室、新しい先生、新しいクラスメイトと楽しく青春をするぞぉー!」と小さな声で言い教室に入った。私の目にすぐに飛び込んできたのは理希だ。私の親友、彩乃に慌てて話しかけた。「あれってもしかして理希?」彩乃は頷いた。私は絶望に満ちた。この先どうなってしまうのか。

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