第23話 見つからない(書き換え済み)

「サリーちゃん、その後どう?」


「見つかりませんよ...こんなマニアックな探し方、凄く難しいんですよ? 美人というならまだ楽ですが...醜い体が好きな癖にその中でこだわりがあり...顔だって可笑しなこだわりがある...もう訳解りませんよ...もう」


「そうか...そうだ、俺を唸らせるような相手を見つけてくれて、パーティ組めたら金貨3枚(約30万円)個人的に払うよ...」


「やるわ、やります...頑張りますから」


現金だな。


だが、凄く困った。


あの後、冒険者ギルドでパーティ募集の人間を何人かこっそり見せて貰ったのだが...


サリーちゃんのお勧めは、只のデブばかりだった。


簡単に言えば『三段腹』や『ビヤ樽』みたいな体型だ...


外見で差別しちゃいけないけど...これは酷い...


しかも問題なのは...この体型も、エルダさんみたいな、ぼんきゅっぼんも同じオーク体型扱いで...その差がサリーちゃんには解らないようだった。


三段腹デブ子...そう呼んだ方が良い女性を紹介してきて


「エルダさんみたいな子見つかりました」


時は一瞬殺意が芽生えた...急いできたのに....


この世界は多分昔のアニメの異世界に似ている気がする。


エルフと言えばスレンダーで巨乳は居ない。


そして、美人と言えばスレンダー。


巨乳やムチムチした体型は『破廉恥』とか『恥ずかしい体』とか言われているあの世界観。


実の所は解らないが...そんな気がした。

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