第24話 奴隷商にも居ません (書き換え済み)

さてと、俺の好みはマザコン、そう言われるかも知れないが『母さんだ』、母さんはスタイルの良い胸の大きなグラビアアイドルみたいな凄い綺麗な女性だった。


この世界で見つけたエルダさんが正にそれだったけど...人妻だった。


俺の前世には『イエローカー』という巨乳でスタイルの良い女の子が沢山所属していた芸能事務所があって、ああいうの体型が凄く好みなんだが...


ただ、これをどうやって探すのかが問題だ。


ただ綺麗な女の子が欲しいなら高級な奴隷商人の所に行けばお金さえ払えば買える。


だが、この世界で俺の好みのボンキュウッボンはデブと同じ扱いになるようだから、何処を探して良いのか解らない。



今すぐ買う気はないが...取り敢えず理想のパートナー探しとして奴隷商を覗いてみる事にした。



この街には 安い奴隷専門のオルド商会、中級奴隷を扱っているゼス商会、そして高級奴隷専門店のエース商会と三店舗ある。


時間はたっぷりある...全部見れば良いだけだな。


最初はエース商会から見て回った。


「これは、これはお客様、本日はどう言った奴隷をお探しですか?」


「好みのタイプがあるんだ見させて貰ってもよいですか?」


「どうぞ、どうぞ見て行って下さい」


見た瞬間から俺の頭には…


『駄目だこりゃ』が頭に浮かんだ。


屋敷みたいに凄い環境なのは良い。


奴隷エリアに入ってすぐに豪華な客室みたいな檻が広がっているが…


エルフのナインペタン。


ダークエルフのナインペタン。


そんなのばかりしか居ない。


確かにエルフやダークエルフって美人だけど貧乳でどうしても好みから外れる。


「どうです? うちの奴隷は美人ばかりでしょう! お客様のお目にかなう至高の奴隷も居る筈です」


心が躍らない。


少なくとも『これは買うしかない』と思えるタイプは1人も居ない。


令嬢エリアの部屋にも平民の家事奴隷のエリアにも居なかった。


此処は高級奴隷店。


一番下が平民の家事奴隷エリア。


此処から下が無い。


「胸が大きい女の子は居ないんですか?」


「何を言われますか? そんな醜い女は扱いません...冷やかしですか? どうぞお帰り下さい」


「本気なんだが...」


多分、此処にはもう来ることは無いな。


◆◆◆


しかし悩むな。


最高級店には『貧乳』しか居なかった。


あそこまで言うんだから、あの店では扱わないって事だ。


次はオルド商会とゼス商会どちらに行くかだな。


安い奴隷を扱うオルド、中級奴隷を扱うゼスどちらから回ろうか?


まずはゼス商会に行ってみた。


「いらっしゃいませお客様」


さっきみたいに揉めたくないから最初から言った方がよいな


「ちょっと特殊な奴隷が欲しいんだ…所謂、巨乳タイプだ」


「あははっ『オーク胸』ですか? 流石にあれは嫌われるからうちでも置かないですよ? 顔が多少醜く特技がなくても買い手はつきますがオーク胸は無いですよ...まぁ触り心地が良いなんて変態も居ますが...ああっ貴方変態ですか?」


いや、巨乳が嫌われているのは知っていたけど…此処迄とは。


だけど、巨乳だって普通に生まれてくる筈なのになんでこんな少ないんだ。


「だけど、実際の女性に巨乳は居ますよね?」


「まぁ貧乏人には居ますが、ちゃんとした家なら小さい頃に胸が大きくなり始めたら端正下着で締め付けて大きくならないようにしますよ? もしかしたらお客さん田舎出身? それでも実際はいますが、誰だって醜いと思われたくないでしょう? 隠して生活してますし...男性が嫌う体型ですから...偶には仕方なく入れますが...余り私は仕入れたいとは思いませんね。


マジかよ。


痩せている女の子って鑑賞用なら最高だけど、抱いたらゴツゴツすると思うけどな。


ある程度肉付きのある人の方が柔らかくて最高だと思うけど...違うのかこの世界。



豊満という言葉を知らないのか?


「オルド商会なら…居ますかね?」


「居るかも知れませんが、幾らオルドでも好んでは仕入れないと思いますよ



結局、俺はオルド商会にも行ったが...


居るというから見せて貰ったが...本物の肥満だった。


地道に探すしか無いのか...な。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る