応援コメント

第31話 図書委員の覚悟」への応援コメント

  •  こんばんは、御作を読みました。
     
     シリーズ化を前提としているのか、色々と伏線なのかなあ? というシーンが散見されましたが、ともあれハッピーエンドで良かったです^_^
     面白かったです。

    作者からの返信

    コメント、ありがとうございます。そして、最後まで読んでいただき、感謝します。
    今後もご贔屓に、よろしくお願いします。

  • 拝読いたしました。

    歩を中心に置いた読みやすさが最後までおおむね維持されていて、話の全容はつかみやすかったのですが、逆に構成面での残念なところがよけいにわかりやすく出てしまっていたかもしれません。
    総じて、二十話以降あたりから語り急ぎ過ぎている印象がありました。いざ話をたたみ始めると、いくつか伏線の足りないところがはっきりしたのだけれども、今さらなんでそのまま押し切った、みたいな。
    具体的に挙げて申しますと。

    一つには、詩織のアピール不足。終盤では七恵と競い合うような重要度のあるキャラになっているのですが、中盤以前だとそこまで強い存在感は出せていなかったと思います。ために、タイムスリップして二股展開になっても、あんまりハラハラ感がでていないような。このあたりのエピソード自体、もっと拡大版にしてじっくり長丁場で語るという手もあったんではと思います。その形でなら、じわじわと終盤で詩織がクローズアップされるのもアリだと考えますが。
    さらに一つは、これまた結構重要キャラである日の巫女が、唐突な登場をしたと思ったら、些細な使い走りだけで退場してしまったこと。せめて序盤から「敵か、味方か?」みたいな謎キャラとして出入りさせていれば、もう少し色んな場面で便利に使えたんではないかとも思いましたが、結局これは学園長サイドのエピソードをどのタイミングでどれだけ投下すべきか、という問題なんでしょうね。盗難事件の犯人探しが一応の軸になってる以上、このへんの塩梅は確かに難しいのでしょうが、本作の内容なら、逆に日の巫女というキャラを出さないでつじつま合わせをした方がすっきりしたかな、という気もしました。
    たぶん、これだけの要素が入っている物語なら、二十話以降を現行の二、三倍の分量にしてもおかしくなかったはずです。何かの公募での枚数制限を意識してこういう形になったのか。いずれにしても、キャラが多いだけに最初から上下巻ぐらいの長さになることは定まっていたようにも見えます。

    というわけで、これまでに拝読した明日乃さんの他作品と比べてみても、惜しまれる点の多い一作であったように思います。ですが、それはどこまでも語り方の順番とかペースとか手際の良し悪しの問題であって、語られているストーリーそのものは、十分に魅力のある内容だと感じました。日本神話を絡めた部分などは、神道的な世界観がよく出ていて、もっとこれを前面に押し出して緻密な描写など増量すれば、かなり個性色の強い和風ファンタジーミステリーとして評価もしてもらえるんでは、などと想像します。

    TSネタの扱いには、やや生硬なところも感じました。いささかコメディ寄りにしすぎたのかも。こういうテーマだと、主人公は日頃から女性と間違われるほど、体格もスタイルも振る舞いも女性的な人間である、というふうにしておいたほうが自然な展開になったと思います。心だけは男っぽく生きたいのに、という初期設定はそのままとしても。単純に書き込み不足だったのかも知れませんけれど。

    タイトルからすると、これはシリーズ化していくんでしょうか? 歩君自身は探偵キャラとして悪くはないのだけれど、いささか力不足なんで、いい相方がほしいところですね。

    とまれ、長大な時空間を舞台に大風呂敷を広げ、なんとか収めきったというその業には、素直に脱帽します。純粋な文章力なのか意志の強さなのか、休止中の連載を抱える身としては、ひたすらあやかりたいと思う次第でした。

    作者からの返信

    コメント、ありがとうございます。

    ご指摘の数々、まさにおっしゃるとおりです。
    学園長と日の巫女に関しては語りたいことが沢山あったのですが、読者層を10代の学生と考え、学園長の内面や神話的なところは掘り下げない、文字数を使わないようにしました。
    日の巫女を出さないという選択肢までは考えていませんでした。涅槃山の三山は不慮の死を遂げたある皇子と、その怨念を抑える日の巫女と月の巫女が祭られているから……。とは、次作に関わるところですが。
    何はともあれ、アドバイス、ありがとうございます。修正のための参考にさせていただきます。