第3話 仲良し
メフルさんが川から帰ってきた。すると、
『なにそれ!』
と、聞かれた。
「これは、お風呂ですよ?」
『お風呂?』
「お風呂は、温かいお湯が入ったバスに浸かる場所です。」
『う〜〜ん?』
「要はこの中に入ればいいということです。」
『なるほど?よくわかりません!』
「う〜〜ん。僕が見本を見せてあげたいのですが、いろいろな意味で駄目ですね。」
『私は、別に裸を見られても平気だよ?』
「!!」
「僕が駄目なんです!!僕は男ですよ!!」
『う〜〜ん。じゃあ、女の子になったら問題ないかな?』
「えっ?」
『
「えっ?!」
僕はメフルさんの魔法で女の子になった。
「どういうことですか?!メフルさん!僕が女の子になってますよ!」
『………。』
「メフルさん!もとに戻してくださいよ!早く!早く!メフルさん?」
『か!』
「か?」
『か!』
「か。なんですか?」
『可愛い!!』
「えぇ〜。僕は男なんですよ。可愛いと言われても困ります。」
『今は、女の子でしょ?』
「心をは男のままです!」
『そんなことは、どうでもいい!可愛いものは可愛いの!』
「えぇ〜。」
『さぁ、お風呂の入り方の手本を見してもらうよ!』
「………。わかりました。」
僕は渋々お風呂の入り方をメフルさんに見せた。
ついでに、メフルさんもお風呂に入ってきた。
目に毒な物が見える。
「あのぉ、胸をタオルで隠してくれませんか?」
『なんで?』
「やっぱり、目に毒です。」
『酷い!私の胸のどこが目に毒なの?』
「男子には、胸自体が目に毒なんです。」
『ぶ〜。』
「別にメフルさんが醜いとかじゃないですから。メフルさんはもう少し、自分を大切にしましょう。」
『は〜い。』
僕はお風呂を上がってから着替えて、寝室に向かった。寝室で布団を探したが、どこにあるのかわからなかったので、メフルさんがお風呂を上がるまで待った。メフルさんはお風呂が気に入ったようで、10分ぐらい浸かっていた。メフルさんに聞いたところ布団は、収納魔法でしまっていたらしい。布団をメフルさんが取り出して、敷いてくれた。
布団は、一枚しかなかった。
「僕はソファーで眠るんで、メフルさんは布団で寝てください。」
『えぇ〜。一緒に寝ようよ。そしたら、二人で眠れるよ?』
「駄目です。」
『女の子なんだから、いいじゃん。』
「駄目なものは駄目です。」
『こうなったら、強行手段。』
『
「体が痺れて動けません!」
『フフッ、そうでしょ。』
「
『………。嘘でしょ!?』
『
「
『どれだけ、魔法使えるの?!』
「少なくとも
『うぅ〜。強い!一緒に寝たいだけなのにな〜。』
「無理ですよ。僕は、緊張して一緒に眠れませんから。」
『………。ヘタレ。』
「そうです。ヘタレですよ。僕は。」
「
『よし!来た!』
『
「酷い!解除したとた……Zzz…。」
『ごめんね、フェクくん。膝枕してあげるから。』
「Zzz〜。………。復活の舞!」
『なんで、起きるの!』
「強制睡眠から復活したらしいですね。て、この状況は、膝枕!?」
『そうですよ。これをしてあげたくて、一緒に寝ようと、言っていたんですよ。』
「ありがとうございます。でも、いいですよ。僕なんかにはもったいないですよ。」
『そんなことないよ。』
「じゃあ、僕はソファーで寝ますね。」
『待って!』
「はい?」
『
「
「………?解除できない?」
『それは特別な魔法だから自分では、解除できないよ。』
「………。解除してくだい。」
『なら、一緒に寝ようよ?』
「………。わかりました。」
僕はメフルさんと一緒に布団に入った。メフルさんはすぐに眠ってしまったが、僕は緊張で全然眠れなかったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます