ダンジョンが出来たのでご飯に困らなくなりました

第3話 （読み飛ばし可）探索者講習2024

　ダンジョンが初めて発見されたのは2020年。初めて見つかったダンジョンはアメリカ。自由の女神の正面真下にて見つかる。

　このダンジョンは2022年にてアリス・ヴァン・スタイナー氏によって攻略された。これは現在のダンジョンのランクに当てはめるとAランクのダンジョンである。

　ダンジョンが2020年に初めて見つかってから半年。世界各地でダンジョンが見つかり、それに伴い世界ダンジョン協会（WDA）が設立。また、ダンジョンの研究も大幅に進む。

　ここから、ダンジョン時代と呼ばれることになる。

　ダンジョン法設立（2020年11月）

　ダンジョン法とは、ダンジョンことに関する法律の総称である。

　ここでは、必ず覚えておかないといけない法律をいくつか紹介する。

　ダンジョン法3条。努力義務。

　一　ダンジョンで見つかったものは探索終了後に受付にて提出すること。

　三　ダンジョン内での迷惑行為は罰則事項に抵触するので情報の提供に求めること。

　ダンジョン法４条。利用の停止等に係る要請。

　一　ダンジョン内での暴力行為、脅迫行為、窃盗行為が把握した場合、資格の剝奪となる。

　二　ダンジョン内での正当防衛はスキル【看破】による尋問にて正当性の有無を判断する。

　三　ダンジョン内での取得物を探索者協会を通さない販売をした場合、探索者資格の剥奪、賠償責任を伴う。

　以下略――――――――――――――――――――

　といった、法律がある。上記で記載されている法律に関しては学科試験にも出るので必ず覚えるように。

　ダンジョンのランクの説明。

　ダンジョンは上からSABCDEFGHIの10段階で詳記されている。判断基準は階層の多さである。

　Iランクのダンジョンは5階層である。そして1つランクが上がるごとに5階層追加されていく。

　また、ダンジョンは5階層ごとにモンスターの階級が1つ上がる。つまりSランクのダンジョンであろうと5階層までに出てくるモンスターはIランクのモンスターとなる。

　しかし、だからと言って初心者がSランクダンジョンに入っても危険であると考えている。

　なので、協会としてはクリアしたランクの1つ上のランクまでのダンジョンに入ることを許可している。

　これは探索者免許証にて管理しており、この免許証で許可されている範囲でしかダンジョン入り口のゲートが開かないように設定されている。

　免許のランクを上げる方法は踏破したダンジョンのボスの身体の一部分を受付にて提出すると更新される。

　モンスターの種別紹介。

　モンスターにはいろいろな種類が存在する。これを種別分けしたものを紹介する。

　粘魔族　スライム系統。

　妖魔族　ゴブリン系統。

　死霊族　ゴースト系統。

　竜種族　ドラゴン系統。

　魔獣族　動物系統。

　魔蟲族　蟲系統。

　緑魔族　植物系統。

　鉱魔族　鉱物系統。

　精霊族　妖精系統。

　この九種族が種別となる。また、ダンジョンには1つのダンジョンには一種族しか出てこない。

　Iランクのダンジョンで粘魔族しか出ないダンジョンをIランク粘魔族ダンジョンと表記して管理している。

　現在、日本で発見されているダンジョンは249か所が見つかっている。

　Iランク　47か所。

　Hランク　47か所。

　Gランク　47か所。

　Fランク　47か所。

　Eランク　47か所。

　Dランク　4か所。

　Cランク　4か所。

　Bランク　3か所。

　Aランク　2か所。

　Sランク　1か所。

　となっている。

　I～Eランクのダンジョンは都道府県に必ず1か所は存在する。

　D～Cランク、東京、大阪、北海道、沖縄。

　Bランク、東京、大阪、島根。

　Aランク、東京、大阪。

　Sランク、静岡。

　現在、日本で見つかっているダンジョンは、これで全てである。

　武器の取り扱い。

　ダンジョンで使う装備品は銃刀法に抵触しません。それは探索者免許により所持を許可されているからです。

　そのかわり、ダンジョンで使う装備は届け出を出すこと。それが犯罪に用いられた場合は重い罪になるので管理には細心の注意をするように。

　ダンジョンでの取得物の取り扱い。

　ダンジョンでは、ボスモンスターを倒すことでアイテムを取得できる。

　上記の法律でも説明したが、手に入れたアイテムは探索者協会の受付にて一度提出の義務がある。

　提出したのち、売却、オークションを行う場合は探索者協会の買取受付でのみ可能である。

　個人間での売買や交換は犯罪になるので注意が必要。

　ポーションの取り扱い。

　ポーションは個人で所有すること、ダンジョン内で使う場合は問題がない。ただし、こちらもダンジョン外での緊急時以外の使用は基本的に罰則事項である。

　こちらは医療行為に当たるためある。そして、こちらに関しては売却する場合、オークションでの買取は出来ず。売却する場合は一定額で国が買い取り、必要な病院へと届けられる。

　スキルオーブの取り扱い。

　スキルオーブは個人の使用に関して咎める法律はありません。売却に関しては一律でオークションを行うことになっています。

　理由は数が見つかっていないからです。WDAはすべての国にスキルオーブを手に入れるチャンスが平等になるように全世界共同運営のオークションサイトにて売買が行われている。