夜ご飯。

何がいいのかわからなかったから、とりあえず沢山いろんな料理を作ることにした。


「まぁ、このくらい作ればいいかな。」


そこには和食、中華、洋食の三つに加えて出来る限りカロリーを抑えた料理も並んでいた。残ったやつは家族の夜食に回せばいいし、お弁当としても持ってけるから一石二鳥だね。


起きてるかなー?


僕は二人が寝ている自分の部屋に、作った料理の載せたお盆を持って入った。


「よいしょっと……あ、王女様と氷翠さん起きてたんですね?おなかすいてますか?」


二人とも起きていたらしい。


「私はもう大丈夫よ。それよりそれは?下僕。」


「おなかすいてるかなーって思って、二人のために料理を作って来たんですよ。王女様にはカロリーを抑えた料理もありますよ。あ、氷翠さんの分ももちろんありますよ。」


そういうと、王女様は満足そうな顔を。氷翠さんは不思議るような顔をした。


「……なんで私の分の料理も?」


「だって、お腹すいているでしょう?おなかがすいていたらつらいですからね。」


「…ありがとう。」


氷翠さんは言葉少なに感謝を告げた。うん。これで大丈夫そうだね。


「拘束は解けませんけど…かわりに、僕が食べさせてあげますね。」


そういった瞬間、王女様が慌てはじめた。


「なな、何言っているのかしら?零。」


「王女様の安全を確保するためですから。」


「じゃ、じゃあ、私にも食べさせてくれるのかしら?」


「うーん。王女様は動けますし、自分で食べてくれますか?後日、埋め合わせはしますし。」


さすがに二人共同時に、食べさせるのは忙しくて一個一個の動きが雑になってしまって何か間違いがあったらいけないし。


埋め合わせの部分を聞いて王女様は落ち着いたようだ。


「そ、そう。ならいいわ。」


「…よろしく。私が好きな料理はお米。」


「お米ですか…なら、この親子丼とかどうですか?王女様はどうしますか?」


「そうね…下僕のおすすめでいいわ。」


「わかりました。じゃあ…」


こうして、僕たちの夕飯の時間は進んでいった。



後書き、更新止まっててすいませんでした…(土下座)

というか、1話まるまる零のみの視点って久しぶりでは…?

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