知識と創作の話と執念

 昨日、「あ、このバッタ目立ってるやん……ツツジのところ置いとこ」的なツイートと共にピンクのバッタの写真を見た。赤髪症(エリスリズム)がバッタに発現すると、緑・茶色の色素を抑制するため残った赤〜ピンクの色素が優位になった結果らしい。自然界は緑や茶色で構成されている事が多い為、目立つ都合上成体まで成長するのは稀とのこと。件の写真は幼体、かつ撮影者に捕獲された様子もないので、もしかしたらもう今日には鳥に見つかっているかもしれない。

 暖色のもので体の凹凸が少ない見た目だと、哺乳類の皮膚を想起しやすいのか余計に柔らかそうな印象を受ける。そういえば今日は、今日で昆虫の外骨格硬化に大気中の酸素を必要とするため水中には適応できない研究も見た。水というより酸素を元にした化学反応であるなら、酸素飽和状態の水ではどうか、温度や圧力はどうか……その推定や細胞単位での実験結果は探せなかったが、「酸素が重要である」と分かれば発展はいくらでもしようがある。


 ……こんな調子で、ちょっとしたトリビアを知るのは「楽しい」と自覚がある数少ない趣味だと思っている。一つの知識から複数の物事に結びついて、その後も知識は連鎖する。多くは見える世界を広げる行為である為、見えなかった物が見えた理解能力の上昇を楽しいと言っていると思われる。知識に関しては外的・客観的な物で自分の中から生み出す物でない分、そこで一度思考が切れるのもリセット・リスタートにちょうどいい。

 SFが特に相性がいいと思っているが、物語そのものはともかく、物語にピントを合わせる=思いつく作業は思考実験に近いと思っている節がある。不意にブワッと文を書きたくなるのもそのせいだろうか。その時にどんな知識を使うかわからないため、細かい物でいいので知識の収集を行っている。かつての研究は自分で知識を生み出す側、これはひたすら受け手に回る。そういう意味で、これらは全て単なる趣味に留まる。

 ……逆に、トリビアの誇張から始まっているため、キャラクターの見た目や関係性はなかなか考える基軸になりづらい。ここの文を書く事で「お前は何を面白いと思っている?」という問いにやっと一部答えが出ているが、この辺の解像度はさっぱりだ。無関心……とまでは言わないが、琴線に触れにくい理由は、不快の理由や好意的な感想をいうより個人的には難しい。


 それ以外の話をすると、今日も映画に拉致されていた。……絵が描けないんだが?むしゃくしゃしてやる事がクレーンゲームなのは本当にどうかと思うが、何故かこういう時無駄に絶好調なので何かしら念のような物が出ているかもしれない。ダンジョンズアンドドラゴンズを見てきたのだが、話はおいおい。というかだんだん寝ぼけてきている。


 では、明日も書けることを祈る。

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