幸福率と川魚
昨日はあの後結局横になっていたので何もできていない。個人的には由々しき事態。とりあえず11時に薬が効いて動けるようになったので、慌てて出かける準備をする。
お察しの通り、何もできていないのだからタスクは山積みである。専門店で買うもの、映画、展示会、店舗……。家でこなしたいタスクとなるとさらに数倍ある。元々「外出するせいで〇〇ができない」というメンタルデバフがかかりやすいくらいなので、それだけ家のタスクの方が個人的な重要度と幸福率は高いことが多い。重要度だけで語れば、数年イベント事以外家一切出たくないとかになる。そこまで行くと我儘以前に生活を捨てるので、人間関係よりも先に文字通り死ぬと思う。脳梗塞あたりで。今なら心不全のリスクの方が上かもしれない。実は触ると左の方が痛いんだなこれが。
なら今元気なら家のタスク消化に行けばいいのでは?ともなるが、溶剤使ったり集中途切れて手元が狂うのが危ないものが多いので、今はペンディングせざるを得ない。貧血の方は等しくデバフに当たるため、それだけで家のタスクは支障が出る。一方腰は(姿勢を乱して)座るだけや立っている方が楽なタイミングがあるのでこうして外出に舵を切れる。体組織の破損と思うと、供給ラインが絶たれれば回復のしようがないため腰痛にも貧血の影響はありそうだ。……ここまで来ると何故めまいだけ出なかった?
外出開始から基本的に散々なのだが、そこについては割愛する。コピックは世界堂で売っていないことを学んだ。
バグを重々自覚しつつ、シン・仮面ライダー5回見に行ってることになってそろそろ「自分自身に置き換えてしまうと理念にピンと来なかったから」という理由でアプリを入れなかったことを後悔し始めている。手元に残るものではあるのでこの文書いたら入れることにする。なお回数でなんかキャンペーンあったらしいですね。……全部はねえわ半券。入場者プレゼントはあるけど。5回行ったところでバー1回より安いんだよな……と思いつつ、時間が枷になっている。
いや信じてくれ、入場者プレゼントがあるとはいえこんなに回数重ねると思ってなかったんだよ……2人くらいにしか通じない上片方はほとんどTwitterにいないので意味不明な単語を使うが、思った以上に魂の実家に近くて親和性上がってバグったんだよ……
なお本当はダンジョン&ドラゴンズも梯子したれ、という目論見だったが、時間計算したらそんな悠長なことはできなかった。平日定時後最寄りの映画館チャレンジするか……
さて、今日はもう一つメインイベントがあった。バーのマスター、それも飲食店系列にもコネがあるレジェンドに1年前何故か繋がれてしまったのだが、そのマスターにいくつか店を教わっている。そのうちの一つに、川魚専門店があったのだ。なので予約してねじ込んでいた。
とりあえず3種盛りと岩魚の骨酒……という名の焼かれた岩魚が丸ごと入った熱燗、最後に肝吸いとピンポイントでおすすめされた品を頼む。
岩魚の骨酒。熱燗を焼いた岩魚を入れた専用とっくりに注いで出汁を移すタイプだ。ほんのり黄金色の酒は、口に含むと風味豊かな炭火焼きの岩魚の風味がゆったり続く。アルコール感は熱燗なので最初は強めだが、香りでかなり穏やかになる。骨と言いながら丸々1匹入っているので岩魚の油もほんのり染み出していて味わい深い。つければつけるほど染み出すのでだんだん魚の味の力強さが際立つ。苦味が出ないのが本当にすごい。ヒレや骨とも違う味わいで、あまり日本酒は飲まないがこの熱燗は好きだな。後述の刺身を食べた後、思い立って塩つついてから飲んだらそれも正解だった。
川魚の3種盛り合わせ。岩魚と虹鱒と鯉の洗い。あと岩魚の腹鰭の唐揚げと、寿司として楽しむ用の酢飯。……3種とは?
岩魚、引き締まった身にほんのり甘さが染み渡る。臭みは控えめで若々しさを感じるアクセントになる。薬味を試したところ、紫蘇の実、ワサビがいい感じにえぐみを打ち消す。塩は甘さが強まる。醤油より好きかもしれない。
鯉の洗いは、酢味噌おすすめされたのでそれで。岩魚以上にあっさりとタンパクだ。締めているからか身にも少し酸味があるのか?脂は体感多めだがくどくはない。近くにあったのでミョウガとくるんだらちょうど良くなった。
岩魚のヒレの天ぷら。ヒレ?と思ったらこれが大当たり。あっさりカラッと香ばしい。つまみで延々と行けるタイプだった。
虹鱒。見た目が鮭に近い。味も油が甘く川魚の印象から最も遠い。それくらい食べやすいなあ……。塩でいったら塩焼きのあの味。
そして岩魚の刺身の隣に飾られていた岩魚の頭、ディスプレイじゃなくて唐揚げ待機でびっくりした。ツマから隠されてた身が出るとは思わんよ。食べてる最中、(うわーーーーせんべいだーーーーー骨酒で感じた旨みの凝縮体だ……塩にも負けずそして甘い……)と思考がダダ漏れなら相当煩かったと思う。岩魚、揚げると化けますね?
そしてピンポイントでおすすめされていたもの、岩魚せんべい。これだ、マスターの言っていたのは。プレス機的な鉄板でジューっと薄く焼き上げる。岩魚が元々薄いので焼き上がりがレースのようだ。虹鱒だと厚みが出て食べ応えがあるのだろうか?
語彙力がなくて申し訳無いが、まさに大正解の系譜だった……。軽やかで香ばしい風味が広がる。ガッツリ火を入れた岩魚は美味しい。今日の学び。これは確かに勧められるはずだ。水分持ってかれるタイプではあるが、酒か肝吸いで解決する。ありがとう肝吸い。なんなら普通の日本酒頼んでセルフせんべい酒も良いかもなあ。出汁を潜らせたせんべいは絶品でした。
ご飯の話をしたくなるものを食べたので、今日の日記はそうした。なんかいつもより長いな。
一つ気になるのは、金曜に実はバーに行っているが、そこのマスターから「えっあの人最近まで入院して手術してたけど!?予定は今頃だけど、無事復帰したかなあ……」と、この店を教えてくれたマスターについて不穏な話を聞いていたのだった。自分の身体、知り合いの急死と、なにやら穏やかじゃない話が続いている。……今週、マスターには会いに行くか。気にしても「いや人の事言えないじゃないですか」と即答されるのが目に見えてはいても。
では、明日も書けることを祈る。
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