4:Binah

 我々が深淵を覗く時、深淵もまた、我々を見ている。まさしくコミュニケーションだ。理解してしまえば良い。共生してしまえば良い。深淵に歩み寄ることが出来れば、新たなる未知の探求が可能である。

《定めたはずの絶対が 狭い視界を超えて行く その観測が何かすら理解出来ぬままに 歩み 歩み 廻帰する理を ただ眺めていた 空を満たし 眼前を彷徨う方舟は まるで虚ろに向かうようで 実存が掠める たった一つの言葉を信じて 霞む導きの閃耀へ 過去を背負って 深く夢見て 今こそ挑め 非合理という創造に》

 ……この詩が言うように、非合理という創造は、視界を広げ新たな理解への歩みになり得る……

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